「ブログは金にならない。ゆえにはてな村は廃れた」みたいなコメントを見て、だよなぁ、と同意しつつも、ちょっと違うと感じたから、そのあたりのモヤモヤを話してみる。
そもそも、世間のひとたちは、そんなに文章を読まない。
文字を読むより、動画を見たり聞いたりする人のほうが圧倒的に多い。割合の問題として。
そこで、広告の仕組みって、どれだけ露出して多くの人の目にふれるか、なんだけど、そりゃ、動的なコンテンツのほうが広告は成立(収益化)する。
いっぽうで、本が売れたのは、まだテレビ的な動的コンテンツが少ないころ、文字を収益化する仕組みをちゃんと作ってきたから。
著作権をはじめとして、宣伝と販売のしくみがちゃんと出来てる。つまり書籍には、娯楽の少ない時代に「文章を読んで楽しむ」という市場を開拓してきた歴史があるから。
その中で、インターネットに書かれた文章は、本を読むひとの、さらに一握りでしかなくて、それを収益化するのはムリがある。それはクオリティの問題じゃなく、あくまでシェアの問題。
インターネット上の文字情報が書籍より優位なのは、速報性とアクセスの容易さで、そこで重宝するのは、新しいアイテムの紹介だったり、知らないことを提供しやすいところで、つまり情報と知識を得やすいってところ。
そう考えてみると、ブログよりアフィリエイトのほうが、インターネットのコンテンツとしてマッチしている。
そもそもアフィリエイトの人たちが、はてなブログを選んだ理由は、他所より制限が少ないとか、広告が設定しやすい、というシンプルな理由で、互助会や相互ブクマは、アクセスアップのノリで悪意はなかったはずなんだ。
いまさらだけど、はてな運営が、物販ブログと旧来のブログを、プラン含めて明確に分ければ良かったのかなと。物販ブログ同士なら互助会システムはなんの問題もなかった。
それもこれも、ホッテントリが汚れる(ブックマークはアフィの検索を強くするためのツールじゃない)という、ユーザーの声をスルーしたからなんだよ。
たしかに「仕事中にブクマしてるヤツの声なんか聞こえない」というのは正論だし、僕も100%同意する。けど、いっぽうでホッテントリが汚れているのは現実だった。
その辺をちゃんとカテゴリ分けしてれば、もうちょっと、どうにかなったんじゃないかと思う。