日本のカーリング史上、初の銅メダルを獲得した平昌冬季オリンピックですが、試合中に女子カーリングチームが食べていたのがいちごです。
そのいちご、てっきり日本からわざわざ持っていったのかと思っていたら、なんと韓国産。それが、ビックリするくらい美味しかったというから、驚きです。
注目を集めたのがハーフタイムの栄養補給、通称「もぐもぐタイム」。セカンドの鈴木夕湖は「もぐもぐタイムで一番私が好きなのは、イチゴ。韓国のイチゴはびっくりするぐらいおいしくてお気に入りでした」。
朝日新聞デジタル
しかし、本当に韓国産のイチゴが美味しいのでしょうか。そもそも、韓国でイチゴって育つの? と思いさっそく「イチゴ韓国産」というキーワードで検索してみました。すると「農業技術泥棒」とかいう、聞いたことのないパワーワードが踊っていて、イヤな予感がします…。
さらにリサーチしていくと、去年の毎日新聞(8月27日)に以下のような記事が掲載されていました。
農水省によると、韓国では、栃木県が開発した「とちおとめ」や個人開発の「章姫」「レッドパール」などを勝手に交配したイチゴが全栽培面積の9割以上を占め、アジア諸国への輸出も活発だ。2012年に「錦香」「雪香」などの独自品種として登録され、栽培を差し止められないでいる。
日本からのイチゴ輸出は直近で年500トン程度なのに対し、15年の韓国からのイチゴ輸出は4000トンに上る。損失推計はこれを目安に、韓国産が全て日本産に置き換わった場合を想定した。
毎日新聞
報道をまとめると、どうも韓国産のイチゴは、もともと栃木の、とちおとめやレッドパールといった品種を栽培したもののようです。海外での品種登録は、手続きや費用の面でハードルが高く、後手に回ったところを韓国の業者にゴッソリやられたという感じでしょうか。
そこに「韓国のイチゴはびっくりするぐらいおいしくてお気に入り!」の発言を受けて、twitterなどのSNSでは「それ日本のイチゴ品種だから」というツッコミが入った模様です。農産物の品種改良には、多大な時間と労力がかかると聞いたことがあるので、その辺りが関係者の方々のハートに響いたのでしょう。やるせないですね。
ただ、韓国の農家さんだって、がんばって育てたと思うので、一概に悪いとは言えないのかなあ、と個人的には思います。また、カーリング女子は、イチゴを食べに行ったのではないので、もぐもぐタイムとか言って、関係のない報道をしているマスコミもどうなのかなあと思います。
そもそも、競技で評価すべきですよね。しっかりしてほしいです。