こんにちは。チルドです。
今日は、ひさびさにラーメンを食べました。普段は外食をしないのですが、ときどきこってりした豚骨ラーメンが無性に食べたくなるのです。
ラーメンとライス、それから「替え玉」を2回して、お腹いっぱいになりました。
替え玉とは
東京のひとは馴染みがないかもしれませんが、福岡県のラーメン屋さんでは「替え玉」という「麺だけ」をおかわりできるサービスがあります。値段は一杯150円くらいです。
つまりラーメン本体を600円で注文して、追加の替え玉(150円)を頼むと、750円で2杯分のラーメンを食べることができるのです。
そのおかげで、学生の頃は、いつもラーメンをお腹いっぱい食べることができました。値段も今よりずっと安くて、替え玉を5回頼んでも1000円かからないくらいでした。
替え玉ください
僕が替え玉を頼むとき、いつも苦労しているのは注文の仕方です。生まれつき声がちいさい僕は、大人になった(39歳)今でも「替え玉ください」と大きな声で注文できないのです。
そんな気が小さい自分がイヤで、僕は一度だけ勇気をふりしぼって大声を出してみたことがあります。部活で出すような大きな声で「替え玉をください!」と言ってみたのです。
声はちゃんと届きました。しかし、店中のひとがこちらに振り向きました。おまけに店主は険しい目つきで僕を2度見したのです。
もう、心臓がバクバクしてラーメンもノドを通りません。それから僕は「替え玉くださ〜い」が言えなくなってしまったのです。
声のコンプレックス
僕の声が小さいのには、もうひとつ理由がありました。声の質が細いので女性っぽいのです。電話に出ると十中八九、女性に間違われてしまいます。
さらに対面でも「女の子みたいな声」と半笑いで指摘されます。それが嫌で、ますます声が小さくなってしまったのです。
声のトーン
「替え玉ください」を大きな声で言えない僕は、近くを通りかかった店員さんにコッソリつぶやくことで、なんとか替え玉を食いつないでいました。
でも、それでは、いつまで経っても根本的な解決にはなりません。替え玉くださいをキチンと伝えられる大人になりたい。そう思って僕はほかの人の言い方を研究しました。
そして気がついたのは、声のトーンでした。みんなけっこう低めのトーンで注文していたのです。低い声で太く発音すると、ナチュラルな「替え玉ください」を実現できるのです。
替え玉練習
それから僕は低いトーンの「替え玉ください」を練習しました。練習すれば、なんとかなると思ったのです。
そしていよいよ本番がやってきました。
僕は一杯目のラーメンが残り少なくなったところで、周りの様子をうかがいました。そして店内が静かになるタイミングを見計らって勝負をかけたのです。
「替え玉くださーい」
案の定、僕の声はだれにも届きません。
救いのないまとめ
けっきょく、原因は僕にあったのです。声のボリュームは調整できるけれど、大きくすると極端な高音になってしまい、低くすると小さくて聞き取れない。
声を出そうと、もがけばもがくほど素っ頓狂な高い声になってしまう。
そんなことは気にせずに、気軽に注文すればいいのでしょうが、それがなかなか…。こうやって文章を書くのも、そんな不自由さの代替行為なのかもしれません。
替え玉を大きな声で言えない…という話題でした。
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