きのう散歩していたら、まとめサイトに電子マネーの手数料について、いろんなつぶやきがまとめられていた。
クレカ3.5%、PayPay2%─
わかる。
たしかに、小さい商売には痛いよね。
いっぽうで、クレカやPayPayのユーザー(客)のコメントに、もっと悲しくなった。
「少額決済して申し訳ございませんでした!」
なんていうんだろう、にっぽんの教育というものが、うまく真実を隠してるのがよくわかるよね。
義務教育ばんざい。
民草のイメージする手数料って、1000円の3.5%で35円って感じかな。
でも、スシローは大変なことになる。
ご存知のようにスシローの年商は2400億円。それがもしも、ぜんぶカード決済されると、手数料は84億円。
つまり、スシローは、毎年84億をカード会社に払わないといけなくなるんだ。
なんだか深い闇をのぞきこんだような気分になるよね。
昭和の時代は、どこの社長も叩き上げの商売人だから、すぐこのカラクリにピンときて、クレジットカードは絶対に手を出しちゃいけねえって思った。
それが戦後の日本にクレジットカードが普及しなかった、最大の理由なんだ。
なんて、大げさにレバってみたけど、時代はもう令和。手数料なんてものは、おりこんでいくにきまってんだ。
電子マネーのメリットはいっぱいある。
ひとつは、ちょろまかしの防止。大人の僕が言っちゃうけど、この世界には、自分のお金と、他人のお金の区別つかない人が一定数いるんだよ。
だから、借金しても返さなかったりするし、おなじ感覚でレジのお金もちょろまかしちゃう。
電子マネーなら大丈夫。
まず、ちょろまかすキャッシュがない。
そして自分はちょろまかすけど、客が商品をちょろまかすのは許さないから、決済はちゃんとする。
ワンチャン商品をちょろまかしても、現金ほど流動性がないから被害は少なくて、しかもバレやすい。
米国でクレジットカードが広く普及してるのも、この辺りがおおきい。もちろん、個人の強盗対策もあるけど、店にとって防犯対策の費用として、3%〜5%なら安いってなる。
僕が、なにか的はずれなことを言っているように聞こえるかもしれない。
でも、それはちがう。
インフラの向こう側。眼下にうごめく人型は、マクロでうごくボットじゃなく、生身の人間なんだ。