ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

北九州市ってこんなところ

僕のホームタウン「北九州市」が、スゲェ成人式や全国トップクラスの人口減少で、にわかに注目を集めている。

正直なところ、なにもないところだから、僕は「地元について書くことなんて無いよなぁ」と思っていた。でも、そんなに関心が高いなら、ちょっと書いてみようと思う。

北九州市は、九州の最北端に位置する、わりと新しい市で、旧小倉市、門司市、戸畑市、八幡市、若松市の5市をくっつけた政令指定都市なんだよ。

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画像:Wikipedia


門司

門司区は九州の玄関口、関門トンネルのある街で、高速道路から侵入すると関門橋を通るルートもある。僕の親戚は、あの橋の上から飛び降りて、海の藻屑になってしまった。

それはさておき、本州から関門トンネルを抜けると、国道2号線が、いつの間にか国道3号線になっていることに気付くだろう。福岡県から、南は鹿児島まで、九州を一筋の稲妻のように切り裂く国道3号線、その出発点となるのが、北九州市の門司区なんだよ。

古くは海運の要所として栄えた港町も、今はその面影もなく、ひっそりとした老人の街になっている。近年は「門司港レトロ地区」と銘打って、旧さを売りにした観光地化を推進している。

学生時代、門司港に住んでいた僕の友人は「オレんちの前で写真撮ってるヤツがおる」と言って首を傾げていた。彼にとっては、なんの変哲もない日常の風景が、強引な観光地によって変わっていた。


小倉

そんな感じで、改装中の門司港駅から、電車に10分ほど揺られると、小倉に着く。新幹線で博多へ向かうとき通過するから、名前だけは知っている人もいると思う。それが北九州市一の繁華街、小倉北区で、爆発物が投げ込まれたクラブ「ボルトン」も、このエリアにあった。

一時期は、街中に警察官とパトカーがウヨウヨいたけど、一般市民は平和だった。始めは違和感があったけど、しばらくすると慣れてしまって、パトカーも警官も街の風景に馴染んでいった。京町という長いアーケード街があって、そこだけは、そこそこ人が通っている。

駅前には大きなビルがあって、最初は「そごう」が出店していた。それから「伊勢丹」に変わって、現在は井筒屋という地元の百貨店になっている。ちなみに井筒屋の従業員の平均年収は230万。平均が230万だから、それ以下がゴロゴロいるってこと。年末からお正月も休みなく出勤して、えらいことだと思う。


戸畑

小倉駅から、また電車で5分揺られると、戸畑駅につく。隣の枝光駅には、スケートリンクに魚を氷漬けにして話題になったスペースワールドがある。ここも近々閉園するらしい。いつだったか、ロケットランチャーなどの銃火器が警察に押収されたのもこの近所。

僕は、一時期ここの漁師さんの船に乗って、漁に出かけていたよ。潮風に吹かれてアジを釣ったりしていた。本格的にやってる漁師さんは、沖ノ島の方までイカを釣りに行ってる。


若松

戸畑区から海岸線を進むと、若松区に行ける。若松区には、基本的にキャベツ畑と大根畑しかない。そして住民の8割は大庭さん。8割は僕の体感で、正確な数字じゃないけど、若松区には大庭さんが多い。

遠くにアジア大陸を望む玄界灘には、芦屋、柏原、脇田、というような港町が点在している。ちなみに玄界灘は埋め立てのメッカで、巨額の漁業保証金絡みで、人が何人か死んでいる。


八幡

若松区から、すこし内陸へ向かうと八幡区に迷い込む。八幡には、東と西があって、東には旧八幡製鉄所がある。昔は鉄をじゃんじゃん作っていたらしい。荒生田(あろうだ)地区には、今も八幡製鉄所時代の高級住宅街があって、立派なお家がいくつも軒を連ねている。

いっぽうで、川向こうの大蔵地区には、山にくっつくような格好で、小さな民家がびっしりとフジツボのよにへばりついている。その多くは細い階段で結ばれ車が通れない。そして、急な斜面にはクロネコヤマトのトラックが停車し、ダッシュで階段を駆け上がる姿を見ることができるだろう。

以上が、北九州市の全貌になるよ。だいたい、雰囲気、伝わったかな。

昼間は、どこへ行ってもお年寄りが多い。若くて可愛い女の子も、いないワケじゃないけれど、昼間はあまり見かけない。夜の7時くらいになると、バス停やタクシー乗り場で見かけることができるよ。普通のお仕事は、どこも最低賃金に近いから、可愛い子は、やっぱりナイトジョブになるのかな。

移動は車が多い。仕事してたら、女の子でも車を運転してる子が多いよ。

やっぱり、これという特徴のないところだと思う。海はあんまりキレイじゃないし、博多みたいに賑わっていないし。でも、積極的に出ていく理由もないし、不便はないから住んでるって感じ。



そんなところ。

じゃあ、またね