ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

冴えたプロジェクターの使い方

すこしだけ書いてみよう。

子供の着替えを記録して、次の日に着替えるとき、前日の様子を、プロジェクターで壁に写してあげると、子供は競争心に目覚めて、爆速で着替えられるようになる。

今、そんな冴えたプロジェクターの使い方が、インターネットで話題らしい。


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この話を聞いた大人は、口をそろえて、楽しそう、良い考え、天才!!!頭良い、などと褒めそやしていた。

僕も、素敵なお父さんだな、子供たちが楽しんで向上していけるって、すごく良いなって思った。

でも、つぎの瞬間、そんな温かい気持ちに、冷水をぶっかけられるような、悲壮な記憶がよみがえってしまった。

僕は自分が、不幸だったとは思ってないけれど、ただ、両親の生活が、明け方に寝て、夕方に起きて、それから夜通し働くという、そんな種類のナイトジョブをしていたから、僕は、親とコミニュケーションをとれる時間が、あんまりなくて。

一緒に話せるのは、夕方の食事と、寝る前の30分。夜の9時になると、母親が僕を寝かしつけに、二階へあがってきた。そして、絵本を読んでくれたり、子守り歌を歌ってくれたりしてた。僕は、気に入ったお話を、何度もねだって聞きたがる子供だった。

それが僕にとって、一日で一番楽しい時間だった。どんなに眠くても、眠ってしまいたくなくて、一生懸命、起きていようとするんだけど、いつも眠ってしまう。

そして、目が覚めると一人なんだよ。ママは完全に熟睡していて、父が布団から酔っぱらいの声で、もう起きて学校へ行けという。

僕は、目をこすりながら下へおりて、昨日とおなじ服を着る。僕は、ちょっとおかしな子供で、いくら言われても、おなじ服しか着なかった。違うの着せられると脱いでしまうから。

それで、テレビをつけて、よくわからないアニメを見て、パンを食べた。焼いてもいない、なにも塗っていない、未調理で素のままの食パン。

素のままの食パンって、たべたことあるかな。なんだか、小麦を補給するみたいに、ガソリンを食べている気分になるんだ。

よければ、明日の朝、試しに素のパンを食べてみてほしい。きっと共感してくれると思う。

ごめん。冗談だよ。

冴えたプロジェクターの話を聞いていたら、そんなこと思い出してしまった。

今日はそれだけ。