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こんちは。ライターのチルドです。
みんなは仕事に「やりがい」って感じてるかな。僕はぜんぜん感じてないよ。まるで遠い異国の地の出来事のようだよ。いつからこうなったんだろう…。
やりがい搾取
ちょっと前に「やりがい搾取」っていうのがあったよね。悪い経営者が、労働者に「やりがい」を与えて騙す手口。本当なら25万円払わなきゃいけないのに、夢!、希望!、人助け!、みたいな「やりがい」を与えて、15万しか払わない。差額の10万円を儲けるというカラクリ。
僕のやりがいは搾取されない
仕事にやりがいを持つと狙われる。悪い経営者から搾取される。お金を持っていると詐欺にあうように、やりがいを持っていると搾取されてしまうんだ。
だから僕は、こう考えた。
「やりがい」など捨ててしまえとね。
前に進むために
あの頃、スティーブ・ジョブズはこう言った。
「何かを捨てないと、前には進めない」と─。
ユーチューブの向こうから、僕の目を見てはっきりと、そう言ったんだ。だから捨てた。搾取から守るために、僕はやりがいを捨てたんだよ。後悔はなかった。搾取にあらがうため、今よりもっと前に進むために。
気力が萎える
やりがいを失った僕は、徐々に無気力になっていった。「なにか良いことないかな」という感じでボンヤリするようになった。作業効率が著しく低下したり、忘れっぽくなったのは、たぶん気のせい。
仕事を教える気にならない
仕事のやりがいを感じなくなると、周りはどうでもよくなった。今日一日、自分の仕事だけをこなすミニマリズムにチェンジした。新入社員を育てる気持ちなんて微塵もなくなった。
考えない
やりがいは捨てたつもりでも、ときどき戻ってきてしまう。そして、会社を良くしよう、業務を効率化しよう、なんて考えてしまう。やりがいのフラッシュバック現象。
考えるな。忘れろ。思考を停止するんだ─。
僕は自分に嘘をつくようになった。
問題を先送り
やりがいを断捨離すると、今まで問題だったことが問題では無くなった。少しでもやっかいな出来事は、見なかった、知らなかったことにして放置した。そしてゲームの中のHPのように、ゼロになって棺桶が表示されてから驚いたふりをした。
まとめ
僕のやりがい物語り、読んでくれたんだね。ありがとう。見たかい、僕のポンコツっぷり。
率直に言って、やりがいは捨てずにとっておくべきだよ。たとえ搾取されてると感じても、持っておかなきゃいけない。
そうは言っても、実態が見えないと、扱いが難しいよね。そんなときは、自分の好きなことを思い出してみて。
仕事に追われて好きなことができない。好きだったことが嫌いになってしまった。そんなときこそ、何かを捨てて前に進むべきときかもしれない。
あなたの「やりがい」元気ですか?
僕のやりがいは、誰にも搾取させやしない。そしてポンコツになる…という話でした。
んじゃ、またね。