家に帰る途中、「福岡方面」と書いたノートを胸の前に掲げている若者がいた。ちょうど赤信号で止まった僕は、眼鏡の角度を調整して、その様子を観察した。若者は、まるでこれから雪山へ行けそうな厚着をしてボロボロのスニーカーをはいていた。これがウワサ…
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