散るろぐ

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グーグルアドセンスからの卒業

Google Adsenseからの「卒業」がウェブ界隈を賑わしている。 Adsenseの求める過剰なポリシーに反旗をひるがえした一部の個人ウェブマーケターによるものだが、果たしてその判断は正しかったのだろうか。

ご存知のように、 Adsenseを管理するGoogle社はアメリカ合衆国カリフォルニア州に本社をおく多国籍企業である。「人類が使うすべての情報を整理する」という壮大な野望のもと1998年に設立された。

2014年度の売上高は379億ドル(約3兆円)営業利益122億ドル(約1兆円)、総資産は10兆円とも言われるモンスターファームである。

現在、日本法人の代表はロバートソン美保子氏。しかしその素顔はGoogleの画像検索にもインデックスされていない、謎の人物である。

Googleの日本における検索シェア

まずは検索エンジンとしてのGoogleを、そのシェアから見てみる。

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参考:ASCII.jp:Googleだけではない!世界の検索エンジンシェア早わかり (1/2)|高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」


全体的なシェアでは、Yahoo!が不動のトップではあるものの、2010年よりYahoo!はGoogleのアルゴリズムを採用しているため、日本国内の検索インフラの実質9割はGoogleが支配下に収めていることになる。

つまり、もしもGoogleから不適切の烙印を押されてしまうと、そのサイトは陸の孤島ならぬ電子の孤児となり、その存在すらも抹消されてしまうのだ。

人が知らないうちに誰かを傷つけて生きてきたように、Googleの大きな力も知らないうちにサイトを踏み潰してしまうかもしれない。

問題はGoogleの中に、アドセンスポリシーと巨大な検索シェアがバーターになっていることにある。仮にポリシーに疑問を感じても背後にそそり立つ巨大な検索シェアを恐れ、多くのウェブマーケティング企業は、触らぬ神に祟りなしのほっかむり状態となっているのだ。

Googleの弱点

しかし、どのような大物政治家であってもすねに傷を持つように、巨大なGoogleにも「弱点」と呼べる脆弱性が隠されているはずである。

そこで今回まず行ったのがモバイルフレンドリーテストである。

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よし。合格。

この調査結果から、Googleはモバイルを強く意識していることが判明した。しかし、とても脆弱性と呼べる代物ではなく、むしろ盤石な体制をまざまざと見せつけられる結果となってしまった。

イスラエル製諜報ツール

続いて、世界中のユーザが愛用しているイスラエル製の諜報ツールにGoogleのURLを叩き込んでみた。

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ホワッ?

It appears we're not on the same page
That site either doesn't exist or is not yet part of our database.


私達は同じページにいないようである そのサイトは存在しないか、またはまだ私達のデータベースの一部ではない。

powerd.by.excite翻訳

バカな。サイトが存在しない。あのラピュタを凌ぐ天空に聳える巨大な城が見えないと言うのか。ある物が無い。それは、どしゃ降りの芝生に横たわって叫んだあの日のように、誰も答えを教えてはくれなかった。

ちなみに、我らの「hatena.ne.jp」もウェブ上に(生意気にも)存在しないことになっていた。一方で「Yahoo.co.jp」は存在していることから、どうやらミノフスキー粒子的な技術が用いられていると推測される。

Adsenseからの卒業

今回の調査では残念ながらGoogleの弱点は発見できなかった。今後もこの一党独裁体制は揺るぎなく続いていくだろう。

しかし、ITの巨大企業にはAppleも大きな力を持っている。仮にiPhoneなどで広告の非表示がデフォルトで実装されることになれば、風向きは一気に変わるかもしれない。

その時Googleはどう振る舞うのだろう。粛々とバックグラウンドを整備しつつ影の支配者となるのか、あくまでセンターを主張してその巨大な鉈を振り下ろすのか。

そして人間はいつになったらAdsenseを卒業できるのだろう。卒業していったい何解るというのか。

この支配からの卒業。

この闘いからの卒業は、まだまだ、先になりそうである。