お正月に、どこかで「増田=ブログ」だと思っている人がいる、みたいな記事を読んだ。僕も、それはうすうす感じていて、でも、そんなのどうでもいいか、と思ったけど、ちょっとまだ心の琴線に引っかかっているから、一旦、整理してみる。
増田の由来
そもそも増田という呼称は、はてなサービスのひとつ「anonymous diary」を、片仮名読みにしたアノニマスダイアリーから、その中間の「マスダ」を抜き出して増田に変換されている。つまり、増田=匿名ではなく、anonymous diaryに記事を投稿した人を増田と呼んでいるだけ。2ちゃんねるで1番目に投稿したスレ主を「いっち」と呼ぶのと同じなんだよ。だから、言葉の主従であらわすと、匿名が主じゃなく、増田が主で、匿名の方が従なんだよ。しかも、それをブログと言ってしまうと、もっと訳がわからなくなる。これは、おそらく「保育園落ちた日本死ね」の文章がマスコミに取り上げられたとき、増田を「匿名のブログに〜」と報道されたせいだと思う。
サービス属性
ここからは、僕の見解なのだけど、ウェブサービスには、匿名か実名かによって、住み分けがあると思う。あくまで個人の色分けだけど、大きくは以下の4つになる。分類【A】Anonymous
属性:匿名
サービス:anonymous diary・2ちゃんねる
分類【B】Blog
属性:ハンドルネーム・ペンネーム
サービス:各ブログ全般
分類【S】Social net service
属性:実名・匿名の混在
サービス:Twitter・LINE
分類【F】Face book
属性:実名・本名
サービス:フェイスブック
まずFから解釈すると、実名でやるならFを使うのが自然。ネット(オンライン)とリアル(オフライン)を行き来する人格という意味で、区別をしないから。
次にBは、実名の人もいるけど、僕としては匿名にIDをつけた文章をBと定義してる。その理由は、Bのメリットが、オンラインとオフラインを切り替えられるところだから。なので、Bの住人である僕としては、実名でやりたきゃFでやれよバカ、という思いはある。
ただし、それは僕が思うだけで強制じゃなく、そもそもF以前から、ネットで顔出し活動してる人は、知り合いの多いサービスが使いやすいだけで、区別する必要がない。また、オフラインにも、家に閉じこもってマスクをずっとして暮らしている人もいるから。
そこで、若いSFの一部に、ABを区別していない層がいて、実名以外はすべて一緒という解釈になっている。だからAをBというような誤解が生まれてしまうんだよ。
大事なのは、Aは著作権を放棄しているのに対して、Bは著作に権利を持っている。だから、Aの基本的な使い方は、FもBも書きたくないからAでしか書かない。もしくは、FとBで書きにくいことをAで書く、というのが正しいんだ。
ちょっと難しい話をしちゃったけど、わかるかな?
要するに、「増田=匿名」までは許容範囲だけど、「増田=ブログ」は、頓珍漢だよってこと。
じゃあ、また明日ね