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給料上がらないマンの見た増田さんの給料アップ術

はじめまして。給料上がらないマンです。

給料って、なかなか上がらないですよね。僕は、あきっぽい性格もあって、どの会社も2、3年で辞めてしまうので、なおさらです。

それが先日、むかし働いていた職場の人とばったり合い、そのとき、けっこう衝撃的な事実を知ったのでお知らせします。


給料が倍!?

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僕は、その会社に、3年半在席していたのですが、すごく苦手な人がいました。仮に増田さんとします。

僕は増田さんの行動を、どうにも受け入れられなく、それもやめた原因のひとつだったので、何気なく「増田さんお元気ですか?」と聞いたのです。

すると、「知ってた?あの人、給料○○万円もらってるんだよ」と…。

僕はその金額を聞いて、一瞬、言葉を失いました。

なぜなら、それは、僕の手取りの、実に倍近くの金額だったからです。

年齢は、増田さんが6つ上、勤続年数も5年長かったので、多いのは当然なのですが、それにしても多すぎます。仕事内容も同じ、中途採用という条件も一緒だったのに、です。


そこで今回は、どうしてそうなったのか、また、そのカラクリについて、話した内容を整理しつつ、あらためて考えてみました。


お金が必要アピール

増田さんは、もともとが浪費タイプであり、始終お金にこまってる印象がありました。でも、ぜんぜん持っていないワケでもなく、家賃も高いところに住んでいましたし、別れたお嫁さんに養育費も渡していたようです。なので、事あるごとに、お金に困っている話しをしていました。

つまり、お金が必要、お金に困っているアピールを常にすることで、昇給のときにゴネていたようなのです。ベタですが、そうゆう交渉も効くんだなと、呆れました。


トラブルにまっ先に駆けつける

ずっと不思議に思っていたのですが、増田さんは、社内でトラブルがあると、自分はぜんぜん関係ないことでも、まっ先に首を突っ込んでいました。

  • 新入社員が出社しない
  • 社内の誰かがケガをした
  • 誰かが交通事故をした
  • 病気で入院した
  • ケンカがあった
  • 顧客からクレームが入った

こういった、業務に関係がなかったり、イレギュラーな出来事があると、まっ先に現場に飛び込むのが増田さんでした。

今、冷静に考えると、そんな状況に積極的にからむことで、彼は、目立ったり、恩を売ったり、イザというとき頼りになる、みたいなイメージを売っていたのでしょう。

そういった印象に残りやすい場面で、大きな声を出してアピールし、給料に結びつけていたのでしょう。ご苦労さまです。


地味な仕事をしない

僕が、増田さんを厄介な人だな…、と思った一番の理由は、ルーチンワークを徹底的にサボることでした。

僕の個人的な仕事観ですが、誰がやっても同じこと、毎日しなければならないことなど、いわゆるルーチンワークを大切にする、というのがあります。地味ですが、そうゆう小さな積み重ねこそ、お客さんにとって有用であり、信用にも繋がるからです。

しかし、増田さんは、ルーチンワークを嫌い、たいてい自分の言いなりになる人間に押しつけ、よく車で寝ているのを、僕は知っていました。

給料の差を知った今となっては、会社はそうゆうところを、まったく評価しなかったんだなと、悲しくなりました。


最高額の調査

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さらに増田さんは、よくみんなに給料の金額を聞いていました。僕も聞かれたことがあり、別に隠すことでもなかったので言っていました。

今考えると、増田さんは、誰がいくら給料をもらっているのか、すべてを調査したうえで、それを元に給料アップの交渉を行っていたようです。

おそらく、二十年以上勤めていて、多くもらっている人を基準に、自分は頑張ってる主張をしていたのでしょう。


会社に入り浸る

増田さんは、定刻が過ぎても、ずっと会社の中をウロついていました。

終わったらスグに帰っていた僕からすると、まったく理解に苦しむ行動でしたが、 あれも給料調査の一環だったのでしょう。

また、トラブルやオフレコの話しを仕入れて、自分に都合よく利用していたのかも知れません。

恐るべしです。


キーパーソンに取り入る

ゴマをするのが上手い─
偉い人にだけペコペコする─

会社のなかでうまく立ち回る、俗にいう「世渡りがうまい人」というのはそうゆうイメージですよね。人事や給与などに決定権を持つ、いわゆるキーパーソンに取り入ります。

増田さんも、例に漏れず、そのタイプでした。しかし、他にもそうゆう人は居ました。

その中で、増田さんの給料が突出していたのは、あくなき自己アピールと情報収集、そして強力な交渉力の賜物だったのでしょう。


最後に

僕が増田さんの給料を知って思うのは、会社とは政治力なのだなと言うことです。

多くのファクターが複雑に絡み合う、会社というシステムの中では、個人が生み出している価値を、定量的には、評価できないのです。

例えば、ひとつの案件でも、数十人のチームで取り組めば、誰が、どの程度の貢献をしたのか、計るのはとても困難でしょう。

そこで評価を高めるには、外部に対しての成果ではなく、内部での印象や立ち回りであるということなのです。つまり、組織での給料は、仕事の成果ではなく、内部での抽象的な評価で決まってしまうのです。

会社って何なんでしょう…

評価って何なんでしょうね…

もちろん、そうでない会社もあるのでしょう。言ったら、僕が入れるような程度の会社だから、そうだったのかも知れません。

しかし、世のすべての会社には、創業者があり、親族などの、利害関係者が信用を持っているのです。その観点からすると、雇われた以上、内部に向かって努力するのが、最高の術なのでしょう。


以上、給料上がらないマンからの報告でした。