ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

凡人が起業するくらいなら投資した方が絶対いい

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このまえ、起業について書いたら好評だったから、今日は続きを書いてみようかな。

なにを隠そう、僕は「周囲の期待(予想)どおりに起業して失敗する」というピエロを演じた男だからね。今日まで、敗者の汚名を着て、生きぬいてきたサバイバーなんだ。


起業はやめて投資しよう

そんな経験から、僕が導き出した答えが「起業はやめて投資しよう」ってことなんだよ。

なにが起業で、なにが投資かってことはWikipediaを前提にするよ。

起業

起業(きぎょう)とは、新たに事業を手がけること。その担い手を起業家(アントレプレナー)と呼ぶ。創業ともいう。

投資

投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す

引用:Wikipedia


定義はいろいろだけど、ざっくり言うと、起業は会社を作って働くこと、投資は株とかを買うことって思ってもらえればいいかな。


人生は短い

僕が起業して思ったのは、人生って短いよな…ってことだった。

だって、よく考えてみたら、最初の3年は赤字でもがんばって〜、それから軌道にのせて〜、なんて言っているうちに、人生なんて終わってしまう。

ようするに、一度きりの人生で起業なんてしても、初期費用を回収するのもままならない。時間がぜんぜん足りないんだよ。

それでも結果を求めるなら、まったく新しいビジネスをやるか、すでに基礎ができているビジネスを引き継ぐか、その2択しかない。


君は凡人ではないか

人生は短い。そこを理解したら次のステップにすすもう。

平凡な会社で、平凡な仕事をして、それがイヤで辞めた凡人に、新しいビジネスのアイデアがある?
基礎ができてるビジネスを引き継ぐだけの才覚がある?

悪いけど、無いよね。

大学なら有名どころ、会社ならリクルートぐらいのレベルでなけりゃダメだよ。凡人が起業なんかしたって人生は変わらない。小さく始めて、小さく終わるのが目に見えてるんだよ。


起業はギャンブル

起業に関するデータでよく耳にするのは、新しい会社は3年で半分終わるとか、10年残るのは5パーセントとかだよね。

悲しいけどそれが現実。

つまり起業ってギャンブルなんだよ。大きな会社だってそれは同じ。新規事業がダメになるなんて、日常茶飯事。あのNTTでさえ海外で大赤字を出してる。

市場調査に億の金をかけて、泣かず飛ばずなんてふつうにある。それがビジネスってもんなんだ。


起業が成功しても

会社は社長の物じゃなく株主の物って知ってるよね。

もしも起業してうまくいっても、いや、うまくいけばいくほど現金がショートしてくる。だけど、名も無い個人の集められるお金なんて、たかが知れてる。んで、どこかで資金を調達しなきゃならなくなる。

それが、実態のある仕事が、資本に買い叩かれる瞬間なんだよ。つまり、最後に効くのは資本(お金)なんだってこと。

けっきょく、ビジネスの根源はお金を生むことなんだ。だから、お金にはすべての価値をひっくり返すパワーがある。必死で働いて稼いだ1億より、運良く相続した2億の方が圧倒的に強い。


起業より投資

これで、だいたい僕の言わんとすることを分かってもらえたと思う。つまり、凡人に残された唯一の手段は、投資しかない。

投資なら早ければ1年、遅くとも10年以内には結果が出るし、レールから外れなくてもいい。起業も投資も、目指してるゴールはたいして変わらないって意識が大事。そして、投資の方が権限は強くなる。

起業はいったんレールから外れちゃうのも痛い。どんな会社でも、続けて働いてたら、出世のチャンスはゼロじゃないからね。

ちなみに、起業家セミナーなんてのも、あれ、投資家がやってるんじゃないかな。100人いたら、そのうち2人くらいは成功するだろうから、そこに投資すれば確率が高い。

だいたい、そんなところかな。まとめるとこんな感じになる。

  • 既存のビジネスには負ける
  • 凡人にアイデアはない
  • 社長より投資家の方が権限が強い
  • 人生は思ったより短い

逆に成功するパターンも書いておこうか。

■ 成功するパターン

  • 新しいビジネスである
  • 個人的に競争力を持っている(学歴、職歴など)
  • もともと資本力がある(実家がお金持ちなど)
  • とにかく若い


最後に

起業に失敗した僕の考えだから、役に立つとは言えないけど、あながち間違ってもいないと思う。

組織で働くのが向いてないから起業するって人もいるだろうけど、それじゃ、食べて行くのが精一杯になって、生活レベルが最悪になる覚悟はいると思うよ。

まぁ、いったん失敗して戻ってみると、会社という組織も、ずいぶんと違って見えるから、ぜんぶ無駄にはなるとは言わないけれど……。

ともかく、凡人に起業はいちばん向かない選択ってことは覚えておいて損はない。

やるなら投資にしよう。

投資も立派なビジネス。そっちのが確率もいいし、たいていの人は、お金払ったら言うこと聞いてくれるから、成功のリターンも期待できる。

起業より投資。それが僕の答えなんだ。