この度ブログを引退することを決めました。
愛読してくれていた読者の方々には、本当に申し訳なく思っています。体力、気力の衰えもありますし、自分のメンタルの弱さ、なにより才能の無さ、センスの欠如を痛感したのです。
ここに至るまでの過程と言いますか、要因を、最後に、少しだけ、説明させてください。
仄めかしの恐怖
いろいろなブログを見ていると、これは、もしかして、自分のことをいわれているんじゃないだろうか、などという妄想に取り憑かれてしまうようになりました。僕みたいな弱小ブログが、そんなハズもないのに、可笑しいですよね。肥大した自意識が被害妄想を生むという、負の連鎖に陥ってしまったのです。
大き過ぎた目標
僕は、まえにも書いたのですが、「おうつしかえ」の、ばんばんちゃんのファンです。そしていつか僕も、ばんばんちゃんみたいな、こころ揺さぶるストーリーテラーになりたいと思っていました。頑張ればあんな風になれると勘違いしてしまったのです。
僕は、メンタルの強い女性に惹かれるのですが、ばんばんちゃんは、あまりにもタフ過ぎる。もしかしてロボットなんじゃないか…という突拍子もないことまで思ってしまい、自己嫌悪に陥ってしまいました。それほど彼女は強いハートを持っているのです。
僕は、腐った山芋を食べてしまう側の人間なのです。強くなりたい、そう願うだけでは強くなれない。ハートが弱い人はブログを続けるのはむずかしいと感じたのです。
はてな村奇譚の恐怖
あるとき、「はてな村奇譚」というマンガを見つけてしまいました。その物語には、村長という人物が登場するのですが、その絵が怖い。「はてな、村長」でググってみると、それはどうやら、ある有名な方のアイコンであることを知りました。
あの、凛々しい感じのヨークシャーテリアのかわいいワンちゃんです。 僕は、どちらかと言えばネコ派なのですが、あのワンちゃんも好きでした。 ところが、はてな村奇譚では悪意に満ちた狂犬のように書かれていたのです。よく似ているのに、どこか狂気を感じさせる。とくに目が恐い。
それいらい、僕はブックマークであのワンちゃんを見かかけるたびに、イラストとセリフがフラッシュバックして、身体がビクッとなってしまうようになってしまいました。僕は、村上春樹を読んで、悪夢にうなされるほどの弱メンタルです。ブログが、はてなが怖くなってしまいました。
…というか、やっぱり僕は弱い人間なのです。強くなりたい、優しくなりたい、と願えばねがうほど、理想と現実のギャップが広がってしまいます。
まだ、アカウントは残させてください。
僕は、はてなが好きなのです。