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昨日、バタフライを軽く1キロ泳いだ。
今朝、目を覚ますと、酷使した上腕三頭筋は引き攣り、外腹斜筋が不吉なうめき声をあげ、大腿四頭筋が硬く強張っていた。
ここ数年、身体にガタがきた。仕事は環境が激変し、日々、なんの役にも立たない残業を繰り返している。
無駄に時間を過ごして、詐欺的に賃金を掠め取っている。それは一見すると愉快だが、やがて僕の精神を食い尽くすに違いない。
しかし、その衰えとは裏腹に、僕の文章力は向上した。散り散りに書き留めた断片が、スッとまとまるようになった。また、ひとつ記事を上げるたび、これ以上は書けないと、たびたび思うのだけれど、次に書くとそれを軽々と超えていく。
天性の文才なのかな。自分の才能が恐ろしい。恐ろしい。
ブログを、毎日更新するのが辛いと言う者がいる。人はみな凡人であるから、気負うことなく、各々のペースでやればよろしい。
僕にとっての文章は、言うなれば呼吸。意識もなく、目を閉じ、深く、大きく、息を吸い、長く、細く、ゆっくりと息を戻す。
そして目を開けると文章が仕上がっている。それぐらいでなければ、ブログは続かない。
先日、グノシーに掲載された。綺麗にデザインされたそのウェブサイトは、あなた好みの記事を届けると言った。
並べられた記事は、細部まできれいに整理整頓されいた。
はて?インターネットに、日々、これほど大量の良記事があったのだろうか。訝しく思いながら、僕は自分のエントリーを探した。
小一時間ウロウロと探しまわったが、僕の記事は見当たらない。
僕は世界の中心にいる。宇宙ならば、地球である。みんなは星であり月であり、僕を照らし続ける太陽である。これからも、僕を中心に永遠に回り続け、光を、熱を、空気を届けてほしい。僕は、地球を耕し、樹木を育て、生物を創造し、人類を統治する。
うん。よし。この万能感。この充実感。ひとたび足を踏み入れれば、そこに不可能はない。
文章は本当にすばらしい。