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散るろぐ

千載具眼の徒を待つ

目的のないブログは儲かるのか

ブログ

2015年6月29日、グーグルから少額のデポジット(¥78)が口座に振りこまれ、僕のアドセンス人生はローンチ(船出)した。

ブログでお金を稼ぐ。

果たしてそれは可能なのか─。そもそも雑記を書き散らす僕のブログに価値があるのだろうか─。

そんな、得体の知れない不安と、グーグルがお金をくれたら素敵やん、という根拠のない希望が、僕の背中に一陣の追い風を吹かせた。

あれから、一年半。

絶えず荒れ狂う波間には、数多のブログが浮かんでは消え、トラフィックという名の砂丘は目まぐるしく表情を変えた。クラウドの空に沈む夕日を見つめながら、僕は三枚のアドセンスを背負って旅を続けてきた。


「ブログで稼ぐ」は嘘か本当か

僕は、この旅に出るまえ、ブログで稼ぐことに半信半疑だと言った。風にのって流れてくるウワサをどこまで信じていいのか、分からずにいた。

結論から言うと、それは本当だった。

インターネットの海には、現実大陸を流れる大きな川から、広告費という名のプランクトンを大量に含んだ清流が、絶えず流れこんでいる。

それは、僕のような小魚でさえ、優しく育んでくれる、奇跡の水だった。水素水のようにドライでもなく、アルカリイオン水のようにウェットでもない。

グーグルは確かに、この海に、連綿と連なる生態系を創ろうとしている。


小魚はアドセンスとアマゾン

旅する僕のもとに、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と名乗る黒ずくめの商人が現れた。

こいつを売れば ¥5,000
こっちを売れば ¥8,000

高単価!高報酬!と書かれたイロトリドリの札に、僕は小躍りした。10個売れれば、¥ 50,000、100個売れたら、¥ 500,000 …!

だが、ちょっと待ってほしい。

冷静に考えて、そんな利益が出る商品をなんの知識もない素人が売れるだろうか。逆に客だったら買うだろうか。

答えは、売れない。

ASPに手を出すのは、Amazonで最低でも100万円(毎月)売り上げてからだ。

じゃないと1円にもならねぇ…。

  • 30万円まで➡アドセンス・アマゾン(楽天)で我慢
  • 30万円以上➡ASPを検討してみる

ASPは超絶にきびしい。グーグルに甘やかされた僕に、苦い教訓となった。


インターネットショッピング

インターネットの広告を踏んで買い物をするのは、どんな民族だろう。

僕の旅するこの世界では、主に電子マネーが採用されている。だからここで買い物するにはインターネットを利用し、カード決済に慣れていていなければ、ならない。

このブログを読んでいる民族は、電子マネーにもインターネットにも慣れているだろう。しかし、気軽に広告を踏んだりはしない。老人はインターネットに馴染みが薄い。そして子供はカードを作れない。


旅の果てに

僕たちは、ブログの彼方に、どんな地平を見たのだろう。あの水平線の向こうには、一体なにがあるのだろう。

ディーエヌエーが、その巨体でアフィリエイターを踏みつぶし、「死にたい」検索でトップをゲットしたとき、僕は発作テキに「村田まり」を画像検索していた。

そこには、不敵な笑みを浮かべる数百枚の村田まりがいた。僕は、早稲田大学とは、つくづく、インターネットにトリックスターを生むものだなと、深いため息をついた。


旅は続く