ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

プールの飛びこみ、ダメ絶対!

上記のニュースで、やっと学校プール授業の飛びこみが禁止になったと聞いてホッとしてる。遅きに失した感もあるけど、ようやくプールが安全になった。

ところが、こちらのアンケート結果が大変なことに。

ヤフー意識調査では、「全国でも、飛び込み指導を禁止すべきだと思いますか?」との質問に、約63%が「禁止する必要はない」と回答している(28日0時時点)。そして、ウェブ記事に付いているコメント欄は、「何でもかんでも禁止にするのか」といった意見であふれかえっている。この批判を、どう受け止めるべきか――


驚いたことに、まだ、6割の大人がプールの飛び込みがキケンじゃないって思っているんだよ。

僕は、もう、6年もプールに毎日通ってるから、飛びこみの怖さを知っている。だから、禁止になるのは、決して過剰な対応じゃない。

僕だって、もしも指導する立場なら、まず第一に飛びこまないようにキツく言うよ。自分でも、一度プールに入って水深をたしかめてからでないと、絶対に飛び込まないからね。

そこで今日は、プールの飛びこみがどれほどキケンなのか、証明しようと思う。


水中に台が設置されている

プールをよく利用する人なら、当然知ってるんだけど、プールの中には底上げの台が沈めてあったりするんだよ。子供の練習とか、水中歩行の補助具として。

たいていは、目立つ赤色だから気づかないことはないと思うけど、頭からいったらお終いだよ。他にも、誰か潜ってるかも知れなし、障害物があったら即アウトなんだ。

だから、素人は絶対に飛びこんじゃダメ!


水深がないことも

水の深さって、上から肉眼で見ただけじゃ、はっきりわからないんだよ。水面が波立っていたらなおさら。

僕がおぼえてる話では、外国の男性が、とあるリゾートへ旅行にいって、ホテルのプールに飛びこんだって話。

見た目はふつうのプールなんだけど、子供も入れるように水深が浅く作ってあったらしい。要するに、ホテルの見栄えを良くするための、飾りのプールだったんだよ。

そこに、頭から飛びこんで、首が……。あわわ


面積が小さいと抵抗がなくなる

水の抵抗って、あくまで抵抗ありきの話なんだよ。それが、頭からスポッと入ると軽く2〜3メートル進んでしまう。

プールに潜ってカベを蹴ったらわかるけど、身体をまっすぐにして蹴り出したら、軽く5メートルは進める。つまり、スポッとキレイに入ってしまうと、余裕で床まで届いてしまうんだ。

スポッと入って、頭からドスン。あわわ


低いと錯覚する

ふつう、陸上で2メートルの高さから飛び降りるとしたら、かなり注意するよね。マットが敷いてあっても、飛びおりるまえにマットの硬さやクッションの弾力をたしかめると思う。

それが、水になると途端に警戒心がゆるんでしまう。

その理由は、水面が近くに見えるからなんだよ。じっさいは2メートルあっても、飛びこみ台から水面までは約1メートル。

だから、怖がらなくていいと思ったら大間違い。上記した抵抗が小さいと、頭からドンッ……。あわわ


飛びこんじゃダメ!

こんな感じで、プールの飛びこみは、とても危険なことなんだよ。わかってもらえたかな。

とにかく錯覚しやすい。加えて、水の中で事故を起こすと呼吸器官がやられるから、死亡の危険が一気に高まる。陸上なら骨折ですむけど、水の中じゃ意識を失ったら終わりなんだよ。

また、水泳経験のある子なら、太った子がプールに頭から飛びこんだら、どうなるか分かるけど、生徒から教師に向かって「やめた方がいい」とは言い辛いと思う。

こうゆうのは、本来、水泳の関係者が声を大にして啓発すべきだと思うけど、あんまり「プール=あぶない」って思われたくないのかも。スイミングスクールの子供コースはドル箱だからね…。

ともかく、もう、専門の競技と、練習以外では、プールに飛びこむのは止めよう。自分も危ないし、誰かをケガさせてしまうキケンもあるからね。

どうかみなさま、よろしくお願いします。