ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

中小企業は賃金の格差で正社員の給料を払っている

こんちは。フリーライターのチルドです。

みんな仕事してるかな。僕もがんばってるよ。仕事中だけどブログ書いてるよ。

仕事中にブログってのも不謹慎だけど、こうしてのんびりブログ書けるのも、パートさんのおかげなんだ。彼女たちは本当によく働いてくれる。

ウチは、正社員5人と30人のパートさんでまわしてるんだけど、社員よりフルタイムの勤務経験がある40〜50代のパートさんの方が、あきらかに仕事ができるんだよね。

つまり、安〜い時給で、優秀なパートさんを働かせる。そこにどんどん仕事を放りこんで利益を生みだすって寸法なんだ。


雇用形態の格差

僕はずる賢い人間で、この雇用形態の格差をいつも利用してきた。パートやアルバイトみたいな時給で働くと損するから、いつも正社員になるよう立回って生きてきた。

ウチのパートさんたちの場合は、仕事が終わらないと帰れないようにしてる。そんで、終わったらすぐに帰らせちゃう。

すると、余分な人件費を払わなくてすむんだよ。

あたりまえに聞こえるけど、これはホントに恐ろしいこと。もしも同じ理屈を社員に適用したら僕の賃金は3割カットできてしまう。

そもそもパートさんの仕事が少なくなるのは、社長が無能で僕が雑魚で、営業力がないせいなんだ。

そのマイナスを全部パートさんに負わせる。そんで自分たちは時間つぶして給料もらってるんだ。


同一労働同一賃金

ヤバいから小声になるけど、中小企業の仕事に特別なことなんてなくて、慣れれば誰にでもできる仕事なんだよ。

つまり、正社員もパートもやることは一緒。それに気づいた人から、同一労働同一賃金なんて話も出てくる。

それに仕事が特別にデキる人なんて、100人のうちに1人いたらいい。あとの99人は似たりよったりなんだよ。

実のところ僕の仕事ぶりは褒められらもんじゃない。だれかに文句いわれたら腹が立つから、最初っからクオリティを下げてるんだ。意識的にね。

その点でもパートさんは優れている。僕みたいにひねくれたクズはひとりもいない。


罪の意識

いっぽうで、僕だって善良なおじさんだから、正社員って大変なんだ!こっちの方がいろいろ大変なんだ!って主張したい。

自己の正当化ってやつ。

だけど僕はパートさんとジョブチェンジするなんてできない。

そーゆーことなんだ。


差額の行方

特別なスキルがいらないってことは、だれがやっても同じってことなんだよ。

つまり、最初の雇用契約がすべて。

そして、パートさんの生みだした労働力を買いたたいて、その差額を、経営者や正社員がポケットにいれてる。

ホントに平等なら、社長も社員もアルバイトも、みんな一律の時給でいいはずなんだよ。そのあとで、勤続年数なり、責任の度合いなりを加算していけばいい。

でも、それはやらないし、声もあげない。

なぜなら「泥水のすすりかた」ってヤツを覚えちまったからさ。