この記事はワコール「パンツの日 特別企画「私はパンツ」」へ投稿した作品です。
概要
「パンツ」をストーリーテラーとしてひとり語り(独白)のストーリーを書いてください。
お仕事パンツの、誰にも言えない秘密
AM 7:30
今日のミカサは、すごく気合が入ってる。大切な顧客へのプレゼンの日だから。こんな時は、お仕事パンツのわたしの出番!すそピタショーツは、響かずズレずの優れもの。ミカサも迷わず、わたしを選んだ。
AM 8:15
駅の改札を抜けて、颯爽と歩くミカサ。
わたしも気を引き締めて、ううん、伸縮性のある綿混ベア天竺をひきしめて、しっかりサポートしなくっちゃ。
PM 13:00
お昼をすませて、いざ、クライアントへ!
ミカサのパートナーは、頼りになる部長さん。仕事はできる人だけど、女グセ悪し…。更衣室でほかのパンツ仲間から、そーゆう情報ぜんぶ入ってくる。
PM 13:30
いよいよプレゼン直前。部長さんと資料の最終チェック。ここでうまくアピールできれば、受注は確実。ミカサにとって初めての大きな案件だから、すごく緊張してる。
がんばれ、ミカサ!
PM 16:00
プレゼンは大成功!聞いてたわたしも、ジンときた。今日、この瞬間に立ち会えて、ホントによかった!
でもミカサ、ちょっとはしゃぎすぎ。
PM 18:00
会社帰りに、部長さんと待ち合わせ。二人だけのプチ祝勝会。ミカサは緊張から開放されて、すっかりおしゃべりモード。部長さんも調子を合わせるから、飲みのペースもどんどんすすむ。
ミカサ、飲み過ぎだよー。
PM 21:25
イヤな予感は見事に的中。飲みすぎてフラフラになったミカサ。部長さんに支えられてお店の外へ。
ダメだよミカサ
部長さん妻子持ちだよ
わたしの叫びもむなしく、ミカサは部長さんと繁華街の裏通りへ…。
もう、知らないからっ!
***
それから2日後、わたしはドラム式乾燥機から、身も心もクタクタになってタンスに戻ってきた。
みんながわたしに、いろいろ聞くけど、もう後にして。それどころじゃないんだよ。わたしゃ疲れたよ。もっとパンツを労っておくれ。
そして今は、ゆっくり寝かせて。
千原蓮(ちはら・れん)
最近いいなと思ったのは、ワコール -5歳 着やせパンツのCM