商店街が衰退している

こんちは。商店街歴15年のチルドです。

雇われ街道15年、地方の商店街に腰を据えて働いているんですが、いや、しかし、ここいらも見事に衰退しましたね。今日も朝から、客がひとりも来ていません。

ご存知のように、これは今日にはじまったことじゃありません。それこそ10年前から終わったと言われていたんですよ。それでも、今年になって、いよいよ最終局面を迎えたか…という感じです。直近では、半年で4店舗がご臨終(店じまい)になりました。


目が濁っている

うちの商店街、近所に川が流れてるんですが、ずいぶんキレイになりました。むかしは、ドロドロに濁って、ゴミも浮いていたんですがね。

その濁り、どこへ消えたかというと、商店街で働く人々に吸収されたんです。もうね、みんな目が濁りまくってるんですよ。

いや、そんなん言ったら失礼じゃないか、とか思いますけど、ホントなんですよ。僕には見えるんです。眼底にユラユラと揺らめく川面に、貪欲なフナがネズミの死骸を丸呑みする姿が…。


自分勝手

よく、人を繋ぐのは信頼、なんて言うじゃないですか。そして、古き良き時代の商店街像、というような幻想をもってる方も、あるいはいるかもですね。

人はね、信頼じゃなく契約で縛らないと、協力も協調もしないんですよ。世間じゃ、オリックスは鬼だなんて言われますけど、商店街にいるとね、鬼はけっきょく人が作る。そう思いますね。

たとえば、商店街とイオンモール、どこが違うと思います?

フロアの通路がピカピカとか、トイレがウォシュレットだとか、いろいろありますけど、決定的に違うのは、イオンモールは、お店がぜんぶ開いてるんですよ。

商店街は、みんな好きな日に休んで、好き勝手な営業時間ですからね。つまり、相乗効果が無いんですよ。イオンモールは集客という目的に向かって営業しますが、商店街は、むかし人通りのあった場所に群がってただけなんですよ。

これはね、統一というのは、商いのキモですから、大型商業施設ではマストです。契約でガチガチに縛りますよ。やはり人間はね、契約で縛らないと、そんなモン知るかとね、そうなってしまう悲しき業なんですよ。


商店街の地蔵

そんなワケで、集客力をうしなって穏やかな死に向かっている商店街ですが、そんな死屍累々の墓地のうえに建つのが、コンビニなんですよ。

墓の上でダンスを踊るようなね。いや、踊らされてるんですよ。よく考えてみてくださいよ。たとえば、ふだんの業務に1つやること増えただけで、めっちゃ文句いうでしょ?

ところが、コンビニは毎年増えていってるんですよ。ファックスからカラーコピー、宅配の受けつけ肉まん、ホットスナック、コーヒーサーバー、電子マネー、ATM、トイレ掃除、床の清掃、新商品、商品の配達…。

これね、ひとつの会社で、現場にこれだけぶち込んできたらキレるでしょ。すべてはね、オーナー制という契約で緊縛になってるからなんですよ。おまけに廃棄は店長が自爆営業するというね…。

それに比べて、こっちはね。

客が来るまで地蔵です。

格差言いますけど、我々とは、生きているレイヤーが違いますわ。ホンマに。


じゃあ、そろそろ、箒とはたきかけて来ますね。