ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

ブログの品格

こんちは。安定感に抜群の定評があるライターのチルドです。

近ごろブログがぽこぽこ出来ている。昨日まで知らなかったブログが、あっという間にホッテントリに登場、なんてことも、しばしばある。

今日は、そんな新参ブログについて、僕の思うところを書くよ。いわゆる「界隈」の話題だから、興味がない人は、ちょっと退屈かも知れない。

でも、がまんして聞いてほしい。

生活とブログ

ブログには、面白いブログとつまらないブログがあったりするよね。もっとも、面白さの基準は人それぞれ、視点もまちまちだから、一概になにが面白いとは言えない。

僕が面白いと感じるブログは、そこに個性があるかどうか、ただ、その一点に尽きる。たとえそれが、くだらない日常であっても、改行が適切でなくても、ドロドロとした愛憎にまみれていても構わない。

それぞれが、今を生きる、民の声だからね。僕は王様になり、しもじもの民が届ける、その嘆願書に目を通している。皆の者、よきにはからえって感じだよ。

王様のライフワーク

王様の僕は、下々の民と同じようにブログを書いている。自分の領土を、よりよく知るためには、自分自身が手を動かすのが一番なんだよ。

今、もっとも民の支持を集めて、力を持っているのは、らくからちゃかな。ひさびさに現れた実力派という感じ。彼がすごいのは、ハイブリッドなところ。旧来のブログが持つ良さと、近ごろのブログ価値観をうまく融合している。

この先どうなるか、展開に予測はつかないけど、彼には是非ともブログ界に新しい秩序をもたらしてほしい。

厄介なこと

ところで、最近のブログがやっかいなことになってる。それは、僕の書く記事と微妙にカブるんだ。それもちょっとクオリティーが高くなってる。

ご存知のように、僕には学歴も経歴もない。おまけに特技も趣味もない平凡なサラリーマンなんだよ。

つまり、僕がどう足掻いてもらくからちゃにはなれない。それどころか努力型凡人ブログにすら勝てない。

そこで僕が独自性を出すために考えたのは、普遍的な話題に、ちょこっと独自の解釈を加えて記事に仕立てることだった。

ところが最近、僕と同じようなポジションから、同じ傾向の記事が目につくようになった。具体的にどれという訳ではなくて、僕の生存戦略のロールモデルが徐々に現れてしまってるんだよ。

はてなの品格

もしもまだ、はてな村があるとしたら、はてなに品格というものがあるとしたら、はてなの品位を落としたのは、僕の罪だと思う。

本来は僕のような者が、僕のような記事がホッテントリに上がってはいけない。だから旧来のブックマーカーは、僕の記事をブックマークしない。

それは、ブックマークの本質がハックでありセレンディピティだからなんだ。つまり、僕の記事はまるで役に立たないってこと。

街角の露店商

そこで僕は、ブログが役に立つ記事ばかりである必要は無いと考えた。役に立たない記事に、ちょっぴり砂糖とレモンの皮を加えて、レモネードと名付けて露店を出していたんだ。

だけど、役に立たない記事なんて、そんなに需要がない。たまにあるから、笑ってすませられる。

そんなポジションに僕はすっぽり収まるように振る舞ってきた。ところが、僕のポジションが脅かされている。似たようなスタンスの記事が出てきてしまったんだよ。

かつてブルーオーシャンだった「役に立たない」カテゴリに狼煙があがっている。僕が開拓した荒野に、一旗上げようという野心的なガンマンがやって来たんだ。

締め

大事なのは、僕には役に立っていない自覚があるってこと。だから、それなりに遠慮もしていた。おちゃらけているように見えて、考えてはいるんだよ。

ところが、野心的なガンマンたちは、乱獲を繰り返している。そもそも何もなかった荒野の樹木を無差別に切り倒している。数少ない小動物を仕留めては、肉を食い散らかしている。

この世に変わらない物なんてない。栄枯盛衰の理にあるように、いつまでも安住できる楽園なんて存在しないんだ。

この土地と景色が好きだったけれど、そろそろ潮時が来たみたい。僕をここまで育ててくれた荒地には感謝しているけど、僕は旅立つよ。


次回より、新しい「散るろぐ」にご期待ください。