こんちは。仕事はサボり気味、趣味はブログとネットウォッチのチルドです。
夢って何なんでしょうね。夢を見るなと言われたり、努力が報われなかったり、才能に限界を感じたり…。
今日はそんな夢について、ちょっとだけ語らせてください。
不確定な未来
夢って、けっこうネガティブなイメージがつきまといますよね。その理由は、夢には叶わない要素がいくつもあって、その中で勝ち抜かなければならないからです。
また、努力してもそれが報われるかどうかもわからない不確定な未来だからでしょう。僕はそれでも、夢を否定できません。むしろ、若い方々には、無責任に当たって砕けてほしいなと思うワケです。
将棋と起業
僕には2つの叶わなかった夢がありました。ひとつは、将棋で勝つこと、もうひとつは起業して何者かになりたいという夢でした。
僕は将棋が好きで、よくインターネットの通信対戦をしていたんですよ。その将棋のサイトは、勝敗によってポイントが増減する仕組みで、僕はレーティング1000を達成したかったのです。
500〜 初級
1000〜 上級
1500〜 セミプロ
1700 プロ
こうして見ると、なんだ、1000なんて大したことないな、夢なら1500目指せよ、という感じなんですが、1000でもおそろしく強いんです。一般人には、ほぼ負けないレベルです。
僕はガッツリ1年くらいのめり込んで、750くらいまで行ったんですが、それから上がれないんです。ゲームの中盤〜終盤は得意なのですが、序盤に弱いんですよね。そして、序盤に強くなるには、定石(じょうせき)を覚えなければなりません。
定石というのは将棋のパターンで、この場面でこうすると不利になるってのが、研究されているんですね。サッカーに例えるなら、キーパーが前に出過ぎるとシュートに手が届かないみたいな話です。
定石を覚えられないと序盤が不利になります。つまり、定石が覚えられない僕は、序盤の不利をどうしても取り戻せないんですよ。
そうして苦しんでいると、いつしか明らかな格下に、ひどい負け方をして泣きました。同じ負けにも種類があるんですよ。どうしようもない負け戦ってやつが…。
パソコンの前で大号泣した僕は、「もう将棋なんて2度とぶたねぇ!」と叫んで、レーティング1000の夢をあきらめたのです。
起業
実は僕、26歳のときに独立したんです。詳細は全部、省きますが、自営業のラーメン屋をイメージしてもらえると分かりやすいです。
そもそも僕はラーメン作りというか、働くのが嫌いだったんです。ちょっと考えたら分かる話しなんですが、ラーメン屋やったら、365日ラーメン作り続けなきゃなんないんです。
1年でもうムリって泣きました。
もしも起業する前に「働くのが嫌いな自分」に気づいていれば、同じ起業にしても、他の選択があったと思います。例えばリスクの高い投資とか、いろいろ選択肢があったんです。
こうして、何者かになりたいという曖昧な夢も潰えました。
夢から得るリターン
僕はたいてい、やり始めてから致命的な欠陥に気付くパターンが多いんですね。そして、僕は、歳を重ねても思ったほど成長できていないってことに思い至りました。
その中で、僕が少し成長できたと思うのは、自分で真剣に取り組んでみたことだけでした。じっさいにやってみると、対象物がどれぐらいの強度なのかを知ることが出来ます。
飛んでくる球の硬さと速度を知っていれば、大怪我もしにくくなりますし、強度を知れば、慎重になり、それなりに避ける術も身についたように思います。逆に、立ち止まって悩んでいたこと、真剣に取り組まなかったことは、未だによくわかっていません。
そう考えると、夢って叶わなくてもムダではないんです。結果を恐れず、なんにでもチャレンジしてみる。それが生きたライフハックなんじゃないかな、なんて思っています。
夢みるライフハック…というお話しでした。