こんちは。ライターのチルドです。
近年、爆発的なスマートフォンの普及により、小学生からお年寄りまで、老若男女がインターネットへ、陽気なマインで愉快にジョインする時代になりました。
そこに登場したのがMVNOと呼ばれる格安SIMです。これはドコモやソフトバンクといった大手通信キャリアが提供する5000円〜7000円の定額データサービスと比べて、通信料が格段に安いのが特徴です。販売はプロバイダーと呼ばれるさまざまな事業者(イオンや家電量販店など) が行っています。
スマートフォン端末とSIMカード、月々1000円程度の基本料金を支払うだけでインターネットへ接続できることから、さまざまな事業者が参入して利用者も拡大傾向にあります。
しかし、その安さには理由があります。ひとつは通信速度が遅いこと。もうひとつは通信量が制限されることです。
今回は、その安さにまつわるデメリットについてご紹介していきたいと思います。
■目次
・なぜ格安SIMが話題になるのか
・やっぱり通信量が足りない
・インターネットの価値は動画が8割
・予期せぬ通信で利用出来なくなる
・まとめと賢い使い方
ちなみに、これから話す内容は、僕が実際に使用しているTONEという格安SIMプロバイダーの利用状況と他社の格安SIMを比較して、個人的な見解を補足したものになります。
つまり、この記事を読めば、TONEについてはすべて知ることができるということです。興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
なぜ格安SIMが話題になるのか
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はじめに格安SIMが話題になる背景についてご説明します。
格安SIMに興味を持って検索すると、軽い苛立ちを感じるでしょう。それは格安SIMカードの比較や契約については情報が出てくるのに、肝心の使用感や回線速度に関する情報がなかなか見つからないからです。
その秘密は広告記事の多さにあります。検索結果の上位を、広告記事が占めているため、肝心の使用感(口コミ)が圏外に追いやられているのです。
つまり、格安SIMは、その安さやデータ通信量ばかりがクローズアップされ、実態が見えにくくなっているのです。この記事はそんな現状を憂いた、僕の心の叫びから生まれています。
やっぱり通信量が足りない
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格安SIMを検討するとき、気になるのはデータ通信の速度ですよね。しかし実際のところ速度は問題ではありません。
速度よりもデータ量がオーバーしたときの通信制限が厄介です。たいていのプロバイダーではデータ通信が一定量を超えると遅くなるというアナウンスはされていますが、遅くなるというより使えなくなるのです。
どういう仕組みか分かりませんが、いつまで待っても、データを読み込めません。つまり制限を掛けられるとウェブページそのものが開けなくなります。
また、どのプロバイダーも1日の通信量をおおよそ100MBに制限しています。 これは4日間未使用ならば5日目は500MB使える、という訳ではなく、あくまで1日です。データの繰り越しはできません。ちなみに100MBは、4時間ほど調べものをしていたら簡単に使い切ってしまう量です。
それ以上使おうと思ったら追加料金を支払います。TONEでは、1GB当たり324円というチャージを行う必要があります。
LINEやTwitterをチェックしつつ、ゲームもするような利用方法は難しいので注意したいところです。
インターネットの価値は動画が8割
インターネットの楽しみはやはり動画にあります。格安SIMの最大の欠点はその動画や音楽を視聴するには使えるデータ量が少ないところです。
音楽はダウンロードして保存して聴く方法もありますが、iPodなどの音楽プレイヤーがあればこと足ります。わざわざスマホに月額使用料を払う意味がないですよね。
予期せぬ通信で制限をオーバーする
調べものをしていると、たまにURLをタップしただけでPDFファイルをダウンロードしてしまう場合があります。気がつけば即座に止められますが、ちょっと目を離していたら全部ダウンロードしてしまいます。ファイルを開けない上にデータも消費してしまい翌日には接続不能です。
アプリの自動更新は手動に切り替えられるのですが、ダウンロードをすべて拒否する設定は今のところ出来ないので注意が必要です。
同じ理由からテザリングも無意味です。パソコンのセキュリティのアップデートやシステムの更新がかかったら一発でアウトです。
まとめと賢い使い方
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…ちょっとデメリットというか不満ばかり書いてしまいましたが、格安SIMの使用感としては間違いではないと思います。
けっきょく格安SIMの料金は、データ通信の大部分を固定回線や公衆無線LANでまかなってもらうことを前提に設定されている感じですね。
この記事で伝えたかったのは、格安SIMの通信量とその実態、格安SIMで出来ることと出来ないことです。また格安SIMを販売している一部のプロバイダーでは無制限を謳って販促活動を行っているため、通信制限について知っておいて欲しかったからです。
値段なりだと割り切って使うには十分です。僕は月額1080円の通信環境でこのブログを運営していますし、自宅と出先にそれぞれ無線LAN環境があるというような方ならまったく問題ないでしょう。
またSIMフリーのスマホであれば、SIMカードの差し替えも可能ですので、2〜3枚SIMカードを契約するという手もあります。(その場合は、WiMAXとの価格差が微妙ですが)
今回の記事をキッカケに、格安SIMについての理解を深め、お役立ていただければ幸いです。