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散るろぐ

千載具眼の徒を待つ

スペック不足を補う思考法

仕事

今日はスペックについて話そうかな。

僕が学校にはじめて登校した日、まるで猿の群れに放り込まれた気分だった。向こうからすれば猿は僕のほうだったのだろうけど。

覚えられない。計算ができない。カタカナが書けない。人と同じことができない。IQは測定不能…。

パソコンにたとえるなら致命的なスペック不足。ぼくは生まれた時から、情報を処理したり記憶する能力が圧倒的に足りていなかったんだ。

そんな僕がこの世界を生き抜くためにとってきた生存戦略を紹介するよ。


http://www.flickr.com/photos/31062563@N05/4453018910
photo by ryantron.

不要なアプリを削除する

低スペック最大の弱点は記憶容量(メモリ)が少ないところ。だから余計なアプリを常駐させる余裕はないんだ。たとえば「プライド」や「悩み」なんかは、物心ついたころに削除したよ。

音楽や書物も容量を圧迫するから、保存したいデータは、ウェブクラウドにまとめてアップロードしてる。なるべくアウトソーシングして自分のメモリに余裕を持たせておくんだ。

今でこそ常識になっているアウトソーシングだけど、僕は30年まえから取り入れてる。時代を先取りしてたってとこかな。

現在から未来を考える

不要なアプリを削除するとフットワークが軽くなるよ。色んなひとから「悩みがなさそう」と言われる。

僕はその軽快になったブラウザで、はじめは書物から、そしてネットを駆使して加速度的に賢くなっていった。気をつけていたのは情報の圧縮。ぜんぶ覚える空き容量はないから、いつも現在を見てきた。今起こっている事実にフォーカスして、未来をイメージするんだよ。

他人の成功体験を見るのは楽しいけど、過去の出来事だから参考にならなかった。低スペックの僕が真似すると、これをこうして、あれをこうして、それから…それからどうするんだっけ?ってなる。

ライフハックや自己啓発なんかも、過程を扱ってるからダウンロードしても意味がなかった。詰めすぎて逆にフリーズするんだ。

だから過去はキッパリ忘れた。どっちみち覚えられやしないんだ。今日と明日。現在と未来。それだけを見ていれば迷う心配はない。

視覚効果をオフにする

ときどき低スペックがぼーっとしているのを見かけない?。あれはサボってるんじゃなくて、情報を処理しきれずに重たくなっているんだ。

人間は、本能的に周りから入ってくる情報を処理してる。通常のメモリならそれを同時に処理できるけど、低スペックはパニックになるんだ。

僕は複数のタスクを同時にこなせない。そこを自覚しなきゃならない。問題はひとつづつ処理していくよ。常にシングルタスクで解決するんだ。

アウトプットを安定させる

過去にしたことを忘れて、違う行動(発言)をしてまうのが低スペック。当然だけど、頭の良い人はしっかり覚えてるから、僕に悪気がなくても糾弾されてしまう。

だから、生存戦略においてアウトプットの丘を攻略し安定させるのは最も重要なミッションだった。そのために編み出した戦術が思考のテンプレート化だよ。

いつもまっさらな気持ちで問題と向き合い、自分はこう思い、こう考えて、こう結論(発言)した、と自分の行動(発言)をトレースしやすくしたんだ。

ポイントは感情を交えずロジックで整理するところ。感情を持ち込むと、そのときの気分でアウトプットもブレてしまうからね。

矛盾した行動(発言)を減らし、アウトプットを安定させる。それが僕の見つけた最適な生存戦略なんだ。

まとめ

そうは言っても、今も記憶は曖昧だし、相変わらず人と同じことができない。カタカナは特訓して書けるようになったけど、計算は苦手なまま。仕事でお金を数えるから、計算は間違えないし、帳尻もちゃんと合うから支障はないけれど。

みんなのやり方とは、きっと違うやり方をしてるんだよ…。なぜ僕と同じにしてくれないんだ…

大昔の人類が集団で狩りをして、洞穴に住んでたころ、僕みたいに、ひとと同じにできない、予測のつかない行動をする奴は、コミュニティから爪弾きにされていたらしい。そう考えると、現代に生きている僕はまだ恵まれている。

だけど、どうも腑に落ちない。なぜ僕がみんなに合わせなきゃいけないんだ。権力が…。みんなが僕に合わせるような世の中にならないかな。

僕はそんな権力になりたいんだ。