アスファルトも溶けそうな8月末、灼熱のシートに乗りこみ、エンジンをかけた。
サイドブレーキを解除し、アクセルを踏みこむ。
すると、後部座席から、…ゴ、ゴゴーン…という重い金属音が響いた。
高音のような、低音のような、大きなネコ科の唸り声のような音。古い鉄パイプを擦って打ちつけた、そんな音がした。
ファッ(ピー)!
なにかに擦ったかと、飛び降りてボデーを確認した。
異常は見当たらない。
(気のせいか?)
たしかに聞こえたが…と思い、シートの底部やラゲッジを見回したが、音の鳴りそうなパーツはおろか、チリひとつない。
ままよ…!
つぶやいて、発進すると、再び異音がした。
…ゴ、ゴ、ゴゴ…
なにか分からないが、なにかが壊れているのは、間違いなさそうだ。やれやれ。
しばらく走行してわかったのは、平らな道では無音だが、発進するときと、ハンドルを切ったときに金属音が鳴る、ということだった。
そうして、何日か走ったものの、ずっとゴゴゴゴ鳴るため、あきらめて行きつけの車屋へ。
そして、到着して店の駐車場に停めるため、歩道の段差をあがったところで、ガリガリ音。
なんと、マフラーが途中でポッキリと折れて垂れ下がっていた。
溶接した箇所から折れていたので、ぶつけてはなさそうだけど、原因はいろいろありすぎて、わからないらしい。
ともかく、修理費は、¥50,000
中古で ¥25,000 の提案もあったけど、またすぐ折れたら嫌だなと思い、新品を選択。
しかし、なんでマフラーが折れるんだ。
こっちの心も折れそうだ。