また「選挙にいかないのはバカ」みたいな発言を目にして、ため息をついた。
僕は最近、たぶん20年くらいは、選挙にいっていない。あの用紙がまわってきても、ゴミ箱にポイしてる。
それは「自分の一票じゃなにも変わらない」とか、そんな単純な理由じゃないんだよ。むしろ、その逆で、自分の一票が、結果に影響するのがイヤなんだ。
そもそも、みんなが選挙で投票する候補者を選ぶ基準ってなに?
たとえば、子供のいる家庭の人だったら、教育の無償化や給食の無償化。不妊治療してる人だったら、不妊治療の保険適用。カラダに障害のある人だったら、バリアフリーを促進します!みたいな人に投票するってことじゃない。
人それぞれ、いろんな理由があると思うけど、選挙って自分の立場が有利になりそうな人に入れてるんだよね。要するに、その政策によって、自分の利益を最大化してくれそうな、人や団体に投票しているってこと。
これって、言い換えると、自分の利益しか考えてない人たちの多数決の結果であって、政治的な正しさなんて、ひとつもないんだよ。
僕の場合は、結婚もしてないし、子供もいないし、社会的弱者でもない。いや、弱者ではあるけれど、正式なライセンスをもっていないから、弱者認定されてない。
だけど、たとえば、僕みたいな独り身がもろにダメージを受ける政策を掲げている人が当選しても、それで未来の人(子供たち)や、生活に困ってる人が幸せに暮らせるなら、まったく問題ない。
僕は受け入れるよ、大人だから。
自分よりもっと困ってる人が助かるなら、損したっていい。
つまり選挙は、暮らしに困りごとのある人がいくべきで、とりあえず支障のない人は、スルーするのが大人。
わかったか。