コーヒー豆を生業(なりわい)で売っていた身としては、近ごろのコーヒー豆の値上がり、というか劣化は、悲しい物がある。
そこで今回は、僕のコーヒー豆についての知識を話すよ。
30年前の100g単価
30年前、うちで扱っていた豆は、ワールドコーヒーという会社のもので、当時の店頭販売価格は、100グラム250円〜800円あたりだったと記憶してる。
原価率50%〜65%とすると、一番安いブレンドの仕入れ単価は、100グラム150円前後。めっちゃ安いよね。
安いからといって、美味しくないワケじゃなく、今の最安値と比較したら、圧倒的にむかしの方が良かった。ふつうに、ちゃんとコーヒーの味がしてた。
潮目が変わったのは、20年くらい前で、急にコーヒーの生豆が高くなったんだよ。おなじころ、小麦も高騰して、ラーメンが高くなったりしたよね。
これには、世界規模の価格操作があると言われていて、海外の4つの大きな卸売企業が関わっているらしい。要するに、市場原理ではなく、大手のカルテルで市場の流通を独占しているということ。僕ごときに、ことの詳細や真相はわからないけど、調べてみるとなかなか興味深いよ。
この時期(2005年)に、うちの仕入れてたワールドコーヒーも閉業してしまって、それからは、高くて不味いコーヒー豆が出回るようになってしまった。
うん。高くなるのは課題ではあるけど、問題ではなくて、高くなったのに、品質が落ちるのが問題なんだよ。値段上がっても同じクオリティなら、商売的にはさほど影響はないのだけど。
はなしが前後するけど、ワールドコーヒーは、京都のワールドコーヒーじゃなくて、むかし九州にあった会社。社長が南米に直接仕入れに出向くスタイルで、本当においしいコーヒーを卸していた。
むかし話はこのくらいで、今はどうなの?ってことだよね。
カルディの失墜
なんと、コーヒーは無印良品で買ってる。カルディも良かったんだけど、マイルドカルディが200g/1080円まで値上がりしてしまって、さすがに高いよ。
無印のミディアムテイストってのが、400g/1500円で売っていて、これが今のところ一番良いんじゃないかと思ってる。
安さを求めるなら、UCC、値段気にしないならスターバックスでもいいけど、あいつら、100g/1000円でも澄ました顔してる。いい加減にしてよ。
ということで、どこでも買いやすくて、そこそこ良いコーヒー豆は、無印良品にあるよ、という話しでした。