アメリカの医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」を見ているよ。往年の海外ドラマファンからすると、今ごろ見てるの!?(日本では2006年)と思われるけど、これ、本当に面白いね。
ドラマの登場人物は、学校を卒業したばかりの、インターンの男女5人と、それからインターン先の病院の先生など。
ちなみに、アメリカでお医者さんになるには、4年制の大学を卒業して、さらに4年制の医療専門学校を卒業しないといけない。その間にも、専攻や試験とか、いろいろ細かい条件があって、とにかく大変なんだよ。
グレイズ・アナトミーは、そんな厳しい医療の現場と、病院内の男女関係を描いた、恋の解剖学なんだ。
ここから、ちょっとネタバレになるけど、前半の30話を見た感想を、つらつら書いてみたい。30話といっても、めちゃくちゃ長編のドラマだから、まだスタート地点なんだよ。
一番最初の回は、バーで知り合ったイケメンを自宅に連れ込んだメレディスが、翌日のインターンの初日に、昨晩のお楽しみの相手と、病院で出会ってしまう。実はそのワンナイトの相手が、病院の脳外科医の先生(デレク・シェパード)だったというパターン。
そのときの、デレク・シェパードの演技が秀逸で、チラっと見回して、カルテに視線を落とした瞬間、また顔を上げるという、教科書にのせたいほどの完璧な2度見で、初見から大ファンになってしまった。
とにかく、やっぱり、演技が魅力的なんだよ。海外ドラマは。女の子も、めっちゃ可愛いくてカッコいいし、男性陣も立ち居ふる舞いがぜんぶイケてる。
それから、メレディスとシェパード(インターンと先生)の、道ならぬ熱い恋が始まるのだけど、それはシェパードの奥さんが現れて唐突に終わってしまう。実は、シェパードは、別居していたけど既婚者だったんだよ。
けっきょく、シェパードは奥さんと元さやに戻って、メレディスは、遊ばれて捨てられた小娘ということで、病院中のウワサになってしまう。実際はもうちょっと複雑なのだけど、だいたいそんな感じ。
これって、おなじ職場というか、同じコミュニティの中で起こる事件としては、ありがちな話で、日本でもちょくちょくあると思う。そして、日本だったら女の子が会社をやめてしまったりするパターン。
ところが、やっぱり、アメリカ人のメンタリティはすごいよ。そんなことじゃ挫けない。もちろんメレディスは、すっごいダメージを受けてるんだけど、家に引きこもったり、他へ逃げたりはしない。
最近の日本では、嫌になったら逃げればいい、みたいな風潮があって、確かにそれも解決の一案ではあるんだけど、メレディスを見ていると、敢えて引かない、そこに踏みとどまるのも、悪くないと思える。
なんというか、絶望して止まった時間も、変わらない世界も、1秒づつゆっくりと、でも確実に動いていて、未来に向かって進んでるんだ、ってことに気付かされる。
まぁ、結果としては、メレディスがまた酒飲んでワンナイトを繰り返して、過去の男を新しい男で上書きするという、身も蓋もない話なのだけど、モノゴトの視点を変える、良い参考にはなるよ。
他にも、アメリカならではのカルチャーというか、独自の文化を背景にしたやりとりがあって、会話の途中で?になることもあったりする。
それは、外国の小説にもあることだけど、分からなくても特に問題なくて、ずっとストーリーを追っていると、自然と理解できたりする。
それも含めて、海外のドラマを見て、海外の文化を知るのは、楽しいし有意義なんだ。ドラマを見ていると、あー、この人たちは、そういうとき、そう考えて(感じて)そう言う(行動する)のかぁ、と、感心したり、目からウロコだったりして、価値観を強くゆさぶられる。
(個人的に好きなシーン)
ちょっと、とりとめなく書いてしまったから、分かりにくかったらごめん。でも、時間を忘れて見続けてしまう。
そんな、Amazonプライムは、月々400円から。もちろん「グレイズ・アナトミー」も、Season 12まで、ぜ〜んぶ見放題。
これ、見なきゃダメだよ。