こんちは。言霊師のチルドです。
さっそくですが、今日はコミュニケーションについて話したいと思います。
もう、ずいぶん昔のことですが、自分は、野菜の加工工場で働いていました。みなさんがコンビニやスーパーで手にするサラダ、ファーストフード店で提供される野菜など、カット野菜の一次処理をしていました。
具体的な内容としては、キャベツの芯をとったり、ゴボウの皮をむいたり、タマネギを刻んで粉々にしたり、そんな作業を朝から晩まで続けていたのです。
しかし、せまい空間に、おなじ格好をした人間が詰め込まれて黙々と作業するのですから、イライラやムシャクシャが溜まって、ストレスフルな精神状態になってしまいます。
そんなときに有効だったのが、今回、お伝えする言霊(コトダマ)なのです。
心の声を聞く
コミュニケーションで大事なのは、相手の立場になって考えること、相手の気持ちを考えること、このふたつが重要であるのは、異論のないところかと思います。そこで、この2つを混合して、さらに精製し、蒸留して作り出されたのが、以下の言霊(コトダマ)になります。
まずは、相手の立場になりましょう。そして、心の声を聞きとり、それをイタコのように返していくのです。
例1
【大事な報告が遅れてしまったとき】
自分「じつは工場長から○○を△△するように言われていました」
相手「そうだったのか。わかった。」
自分「すいません、報告遅れて」
相手「いいよ、気にしなくて」
自分「え?『なんで早く言わねぇんだよ』って?」
例2
【先輩におなじ質問をしてしまったとき】
自分「すいません、コレどうやるんでしたっけ…?」
相手「あー、それは○○を△△すればいいよ」
自分「え?『おなじこと何度も言わせんな』って?」
例3
【大事なことを連絡し忘れたとき】
自分「え?『もう遅えんだよ』って?」
例4
【同僚に面倒な仕事を頼んだとき】
自分「え?『オマエがやれ』って?」
僕の言わんとすること、だいたい伝わってるでしょうか。『』の中身が、魔法の言霊です。
つまり、もしも自分が相手の立場だったら内心こう思ってしまうだろうなー、という本音ですね。
その本心の部分を察して、相手に代わってこっちから言うのです。
すると相手は「いやいや、そんなこと思ってないよ!」と、全力で否定するかと思います。
それが狙いです。
コミュニケーションの難しいところは、相手の本心を察するところで、みなさんも一度は、もしかしたら、本当は嫌がってるんじゃないか、口ではいいよって言ったけど、本当は迷惑だと思ってるんじゃないか、というような、疑心暗鬼になったことがありますよね。
ところが、この言霊を返すと、そんなネガティブな感情がパァっと晴れていくんです。相手が明確に否定してくれるので、モヤモヤを抱えなくてすむんですよ。
さらに、これの便利なところは、特別なスキルがいらないところです。もしも自分が相手の立場だったらそう思うだろうな…、という気持ちを、そのまま投げ返すだけですから。
注意点としては、言った後の反応が悪かったときは素直に謝ること、あまり乱用しすぎないことくらいでしょうか。タイミングも大事なので、ここぞというときに使ってくださいね。
今、心が、ザワザワしてます?
わかります。じつは僕もです。書いたのを読み返してみると、ぶん殴られるんじゃないかと不安になってきました。
でも、大丈夫です。
まずは、気心の知れた仲の良い人に試してみてください。きっとうまくいくハズですよ。
勇気をもって進みましょう