企業が正社員を雇うメリットある? というテーマが話題になっていた。
「少し前までは、積極的に正社員を雇ってたんだけどね、もう正社員って要らないね」
「なぜですか?」
「友達から「社員あんまり要らないよ、正社員じゃなくても、優秀な人が増えたって」って聞いて、試してみたんだよ。」
「どんな具合ですか?」
「具体的には、フリーランス、パートタイマー、リモートワーカー、アルバイト、副業なんかをやる人で、結構優秀な人がすごい増えてるから直接契約すればいいってさ。たしかにそうだった。」
「そうなんですね」
「うん、数年前まではパートタイマーっていうと、単純労働しかできない、ってイメージがあったんだけど、全然そんなことないね。今はデザインや執筆、マーケティングもパートタイマーに任せられるし、開発や営業もフリーランスの人がやってくれるし、バックオフィスはアルバイトで十分だね。だから本当に中核のメンバーはみんな役員クラスだね。」
「なるほど……」
経営者は、今は昔雇った正社員が辞めると、フリーランスやパートタイマーで補充し、正社員を雇わないと言っている。
フルタイムの正社員を雇うより、スキルのある方にパートタイムで働いてもらった方が、生産性が高いよね、という話で大いに頷く内容だった。
ところが、記事についたコメントを見ていると「そのスキルは正社員で雇われて身につけたものですよね?」という批判的な意見もあった。
だが、ちょっと待ってほしい。
そもそも、会社でしっかりしたスキルを身につけられるのは大企業だけで、ほとんどの会社はスキルのいらない、一度覚えたら誰でもできる内容の中小零細なんだよ。
そこで、一流企業で経験を積んだ、しっかりしたアウトプットのできる人に、正社員と同等の報酬でアウトソーシングするのは正しい。
だいたい、中小零細の正社員はパートとたいして変わらない。それどころか、パートさん以下の生産性しか持ち合わせていない場合も多々ある。だから、同一労働同一賃金というような話も出てくる。
少なくとも、僕の会社ではそう。正社員で採用したけれど、その半数は、不真面目というか、ただ不遜になって壊れていく。
正社員で雇ったのに、ろくに仕事を覚えない。そのくせ、ベテランのパートさんを見下す態度をとり、パートさんが残業しているのに先に帰る。
ありえない体たらく。
僕は「正社員なんだから責任感持ってよ」と思ってしまう。正直、権限があったら、パートさん以下の二人には、退場してもらう。心を入れ替えるなんて甘っちょろいもじゃなく、即刻クビにしたい。
事務員で雇われたことを盾に、頑として他所の仕事を手伝おうとしない。パートさんが当日の発送に間に合わせるよう、必死になって残業しているのに、平気で先に帰る。商品に対してパートさん以下の知識しかない。
なのに覚える努力もしない。
パートさんよりミスが多い。ありえないミスをする。ミスしてもヘラヘラして誤魔化す。
それが地方の正社員。
恥を知ってよ。
仕事を頼むと拒否する。
口だけは達者。
バス通勤だったのに勝手に車できて交通費を請求。
勤務中にヤフーニュースを見る。
意味不明な別表を作って残業している。
もちろん、そんなことを、本人たちに伝えたりはしないよ。雇った責任は会社にあり、それを放置しているのも会社なのだから……。
僕が口を出すのは筋違い。
でも、明らかにパートさん以下なのに、正社員で採用になっただけで、1.5倍の賃金を払っているの。
あなたの会社は、大丈夫?
うちはもう手遅れ。