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ここが僕のアナザースカイ

フリービットの名機「PandA(e14)」を駆使してカジュアルにインターネットする方法

今年の5月に、TONE(旧フリービット)を解約して、僕の手元には、PandA(e14)という端末だけ残った。

PandAは5年落ちの機種で 、新しいスマホも届いたから、もうコイツは引退だな、売っても二束三文だし、タンスの肥やしになるしかないだろうな、そう思っていた。

ところがどうして、これが、なかなか手放せない。慣れてるせいもあるけど、これといった不具合もなく、使いやすいのだ。

もしかしたら、コイツは名機だったのかも知れないと思ったので、紹介してみる。


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格安スマホ革命

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現在、市場に流通している PandA(e14) の価格を見てみると、最安値で4,000円前後だった。元の価格(24,000円)を考えると完全に暴落している。

理由は後で説明するが、これは、仮に本体を4,000円で入手したとして、安いSIMカードのパッケージを買えば、初期費用は、なんと5,000円以下。しかも、その後は通信料のみだ。

あのフリービットが、時を経て、ホンモノの格安スマホに進化した。これは革命ではないだろうか。


PandA(e14) 凋落への道

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しかし、なぜ、これほど暴落したのだろうか。ヒミツは、そのスペックに隠されていた。

PandA(e14)(5インチパンダ)

サイズ:高さ:147 mm 幅:76.5mm 厚さ:9.7mm重さ164g

ディスプレイ:854x480 ピクセル 5インチ

カメラ背景:800万画素

システムOS:Android(TM) 4.2.1

CPU:クアッドコア 1.2GHz

メモリ:4 GB + 1 GB

外部記憶領域 micro SDカード(最大32GB)

電源とバッテリー:USB充電2000mA/h

付属品:バッテリー、充電器、micro USB ケーブル、イヤホン

SIMカード:標準SIM (デュアルSIMスロット対応: WCDMA/GSM)

携帯電話/ワイヤレス通信方式:HSDPA, HSUPA, EDGE, GPRS
Wi-Fi(802.11b/g/n)
bluetooth 4.0

周波数:2G Network 900MHz / 1800MHz / 1900MHz
3G Network HSDPA 800MHz / 2100MHz


どうだろう。

LTEを拾わないのはもちろん、ちょっと知識があったら、まず、メモリの脆弱性に気づくと思う。

そうなのだ。

この PandA(e14) 、メモリが 1 GB しかない。4 GBと書いてあるのは、動画、画像、音楽、の外部記憶領域(SD)になっていて、内部ストレージは 1 GB のみ 。

詳細は省くが、Androidは、基本動作のために 0.4GB ほどのメモリが必要になる。それから PandA(e14) には、消せないアプリが 0.2GBほど入っている。そしてスマホは、電源を入れているだけでメモリを 0.1GB 消費している。

つまり、残された空き容量が少なすぎて、使いたいアプリをほとんどダウンロードできないのだ。

それが PandA(e14) の致命傷であり、市場に見捨てられた、大きな理由でもある。


PandA(e14) の逆襲

しかし、である。もしもアプリが使えなくても平気だったらどうだろう。

そもそも、PandA(e14) には、デフォルトのアプリに、ブラウザ、カメラ、音楽、動画の保存再生と、ひと通りの機能を備えている。

つまり、アプリが入らないのは致命的だが、アプリを使わなければ、アプリにさえこだわらなければ、まだまだ現役で戦えるのである。


中古の劣化が少ない

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TONE(旧フリービット)は、端末と通信契約(SIMカード)を抱き合わせ販売している。

従って、端末は中古しか流通していない。

しかも、2年縛り+違約金という、古き良き時代のカテナチオプランなので、誰も逃げられなかった。

これは、裏を返せば、ライトユーザーしか使っていないとも言える。つまり、中古で流通している端末の消耗が、圧倒的に少ないのだ。

しかもバッテリーは謎のハイスペックなので、保ちもいい。実際に2年半、毎日ハードに使ってきたけど、まだ全然使えている。

ちなみにバッテリーは980円で入手可能だ。

PandA(e14) の使いやすさ

PandAは、じっさい使いやすい。

背面のプラスチックがちょうど良く湾曲していて持ちやすく、側面はフレームバンパーまがいの構造になっているので、落下などの衝撃にも強い。

さらに、ガラスが傷つきにくい。物理ボタンが無いので、保護フィルムで完全にガードできるからだ。


使用中のアプリ

ちなみに以下が僕のインストールしているアプリだ。

・Chrome
容量 115MB
ウェブ閲覧に使用。元々入っているブラウザでよければ不要。

・ImageEasyResize
容量 6MB
写真加工アプリ。ブログにのせる写真のサイズと軽量化に使用。

・メモ帳(100円)
1MB
シンプルなメモ帳。ブログ記事作成に使用。

・ぴよ将棋
10MB
超絶に強い将棋アプリ。

・OCN モバイル ONE
3MB
ONEの設定、変更に使用。

・自動タスクマネージャー(200円)
0.3MB
メモリクリーナー。アプリの一括OFFに使用。

・Google日本語入力
13.5MB
キーボード。デフォルトのキーボードはシメジ。

・Google PDF Viewer
8MB
PDFの閲覧用。


合計、150MB だが、これでもうパンパンである。

なので、大きなアップデートは、アプリをアンインストールし、もう一度インストールし直すか、または、すべてのアプリを一旦消して全部入れ直す、といった、トリッキーなプレイが用いられる。


ご利用のイメージ

  • ウェブの閲覧専用

PandA(e14) は、持ちやすくて、少々雑に扱っても平気なので、ウェブの閲覧にどうだろう。

デフォルトのブラウザが一時期「ページの応答がありません」というメッセージが頻繁に出るので、やむを得ずChromeに換えたが、 現在は解決されてサクサク稼働する。

スクロールも滑らか。光度も低いので目に優しい。そしてブラクラを恐れない勇者にもなれる。

  • 画像・動画ファイルの保管・再生

デフォルトで、3GB のSDカードが入っているので、音楽や動画を保管にも使える。画面がそこそこ大きいので、再生にも。

  • 軽めのゲーム

要求スペックが低ければ可能。ただし、mittomo、ポケモンGOには非対応。

  • Twitter、LINEの専用

Twitterの閲覧やLINEにも。LINEは使ってないけど、いけると思われる。


まとめ

初期費用、5,000円以下の格安スマホというプランだが、いかがだっただろうか。

たしかに、PandA(e14) は古い端末だ。

しかし本当に不具合がない。元々のプロダクトがしっかりしていた事と、4年間の蓄積でバグが解消されたことが大きいのだろう。

もしも、携帯はガラケーで、インターネットは自宅のPCだけ、という人がいたら、なかなか面白いのではないだろうか。


最後に注意点

念のため、注意したいのは、PandA(e14) を販売しているTONEは、他社SIMカードのサポートと動作保証をまったくしていない。

当初はシムフリーとして販売していた記憶があるのだが、今では完全に抹消されている。なので、他社SIMカードが、絶対に使えるという保証がない。

個人的に調べたところ、DocomoのキャリアSIM、IIJIMOを使えるという情報があった。

ちなみに僕は、ネットギアのルーターに、OCN モバイル ONE のSIMカードを差して、Wi-Fiで接続しているため、問題なく動作している。

最後に、ドコモ回線のSIMカードとしては、以下のようなラインナップがある。おそらく、どれでも使えるのだが、絶対に使える保証はないので注意してほしい。

IIJmio
OCNモバイルONE
FREETEL
楽天モバイル
DMM mobile(DMMモバイル)
mineo(docomo(ドコモ)回線)
DTI
エキサイトモバイル
BIGLOBE
パナソニック(Wonderlink)


幸運を祈る。


フリービットの名機「PandA(e14)」を駆使して安易にインターネットする方法…という話題でした。