ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

すべての源泉は感情にある

良い仕事をするために最も大切なことは「情熱」です─

著名な経営者や、社会的に成功した人物がよく口にする言葉だ。あなたも一度ならず見聞きした事があるのではないか。

では、「情熱」とはなんだろう。情熱とは感情である。つまり、良い仕事の源泉には感情がある。理屈の上流には必ず感情が流れている。

一方で公平な基準を示さねば、人々は納得しない。つまり、公平を期すには、感情より理屈を優先しなければならない。

しかしそれは本当だろうか。まず感情ありきで、その後から、都合の良い理屈を与えているとも考えられるのではないか。

振り出しに戻るが、良い仕事をするために、最も大切なことは「情熱」なのだ。

蛇足

知的なビジュアルの美女にやられた二人の男がいた。

女子大生好きな男にとって、女子大生がそのまま大人になったような美女に、心はメロメロである。

ある日、男は、欲望とセンシティブな感情が複雑にからまりあい、世にも奇っ怪な理屈を産み落としてしまう。それは肥大した感情を、まるで窮屈な服にねじ込んでしまったような理屈のシルエットであった。そこには理屈も理論も、ましてや結論すら存在しなかった。


そこに感情を小さな箱に閉じ込めた少年(カギは森に隠されている)がやってきて罵った。ちんちくりのコスチュームに体をねじ込んでいる男と、その取り巻きへ向かって言う。

その服はおかしいぞ!

肥大した感情にストッキングをかぶり、足をジャケットの袖に通した男は言う。これはエールだ。坊主。飛行機でも酒でもなく応援なんだよ。

少年は、ズボンに腕を通し、パンツを頭にかぶった男に言う。

一生その格好でいろ!

こうして村の夜は、ふけていくのである。

締め

ずいぶんと歩いてきたように感じる。

僕が人生の折り返し地点まできて思うのは、何事も感情によって決まっていくんだな、ということだ。

ロジカルに見えるこの世界も、根底には、感情と言うなの太い杭が深く埋め込まれた土台の上に成り立っている。

すべての源泉は感情にある。

大きな困難に立ち向かうとき、あるいは道に迷ったとき、根底に感情のない理屈は、弱く脆い。

強く生きるには、感情的でなければならない。