そんなに責めないでよ。
忘れてたんだよ。
気持ちはあるけど忘れてたんだよ。
ホントだよ。
大事な日を忘れるのは、気持ちがない証拠とか言わないでよ。
気にしてないから忘れるんだろっ、て、それは違うよ。
いつも大切に思ってるよ。
信じてよ。
自分の生まれた日すら忘れてしまう男だよ。
君は僕の誕生日を覚えていてくれた。
それは素直に嬉しい。
だけど、それは、君が記念日を覚えるのが得意だからだよ。
ひとには得意、不得意がある。
僕は記念日が不得意なんだよ。
記念日の管理にビクビクするような生活を送りたくないんだ。
そうだ、初めてのデートで行った叙々苑に行こう。
え?叙々苑は2回目だったって?
だから僕は数字に弱いんだ。
君への気持ちは宇宙一だよ。
頼むよ。
頼むから玄関のカギを開けてくれ。