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こんちは。3度の食事より広告を見るのが大好きなライターのチルドです。
広告を見るのって楽しくないですか?
僕は毎朝、新聞を読みますが、おなじくらいの興味をもってチラシを見ています。はじめはどんな業種のチラシが入っているかチェックして、それから内容を穴があくほど精査します。最近は求人情報やパチンコが多いですね。週末になると大型スーパーや家電量販店も参戦してくるので、もうカーニヴァルですよ。
また、業者がなぜチラシを打ったのか想像してみると新しい発見があります。背景にある思惑に思いを馳せることで、世情がとても身近に感じられるんです。つまり、チラシは情報の宝庫なんです。それを見逃すなんて、なんと勿体無いと思ってしまいます。
ウェブ広告
同じようにインターネットにも広告があふれています。僕はスマートフォンからネットを閲覧しているのですが、みなさんそれぞれの工夫で広告を掲載しています。むろんコンテンツを楽しむために見ているのですから、ある人にとっては、広告は邪魔な存在かもしれません。
しかし、新聞のチラシと同じく、ウェブ広告にも世情を色濃く反映した、いわば旬の情報が載っています。そう考えてみると、広告ってとても面白い触媒ではないでしょうか。
今日はそんなウェブ広告が、スマートフォン向けに、どのように配置されているか見ていきたいと思います。下図に示す「レクタングル」は正方形(300×300)、「バナー」は横長(300×120)です。スマートフォンの広告は、多少の誤差はあるものの、基本的にはこの2種類で構成されています。
では、さっそく行ってみましょう!
フットスタイル
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ウェブページは、縦長の画面で構成されています。1ページの構成は、上からヘッダー(タイトル・記事タイトル)、ボディ(本文)、フッター(ページ下部)と呼ばれています。
ヘッダーは頭、ボディは胴体、フッターが足とたとえると分かりやすいです。
こちらの「フットスタイル」では、足、つまりページ下部のフッター部分にレクタングルを配置しています。これは読者の利便性を最優先に考えた、コンテンツを大切にしている良心的なスタイルです。当然このブログ「散るろぐ」でもフットスタイルを採用しています。
アッパーカット
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リード文の直下にレクタングルを配置して、ファーストビューペナルティを巧妙に回避した配置テクニックです。
ファーストビューとは、スマートフォンでページを開いたとき、最初に表示される画面のことです。そこに大きな広告が貼ってあると、コンテンツと広告の区別がつきにくいので、神の怒りに触れてしまいます。
アッパーカットスタイルでは、読者がリード文を読んで、ちょっとスクロールした瞬間に下から広告を打ち込んできます。この位置ならばレクタングルを配置してもセーフなので非常に攻撃力の高い、有効なパンチになります。
フックスタイル
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文中広告とも呼ばれるフックスタイルは、コンテンツの真ん中に広告を差し込んでいきます。
リードからジャブで距離を測りつつ、読者が不用意に飛び込んできたところを必殺の左フックが炸裂。ヒジを90度に曲げて、身体の軸を回転させて広告を叩き込みます。
デンプシーロール
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Amazon |
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別名Amazonラッシュとも呼ばれるデンプシーロールは、大きく2種類に分けられます。ひとつは同ジャンルのおすすめを矢継ぎ早に繰り出すAmazonラッシュ。そしてもうひとつが身体を回転させ360度からAmazonを放り込んでいくデンプシーロールスタイルです。
クッキーが1発ヒットすると、ダメージが24時間蓄積するため、とにかくあらゆる角度からパンチを繰り出して、読者の脳裏にスタンプを刻み込みます。
アンクルホールド
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画面をスクロールしても、常にくっついてくるのが固定タイプです。読者の背後に素早く回り込み、足関節を極めるのアンクルホールドは、フッターにオーバーレイして視線もガッチリホールドします。
ローブロー
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近年、脚光を浴びているのがローブローです。ボディのベルトより下、つまり文末の急所にアフィリエイトリンクを直接叩き込む一撃必殺スタイルです。
一歩間違うと反則判定になるので、繊細かつ大胆な仕込み術が要求されます。そして、レフェリーの目をいかに盗みいかに欺くかのテクニックが、ローブローを叩き込むキモになります。
フランケンシュタイナー
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ファーストビューから読者へ飛び込み、頭を両足で挟み込んでヘッダーに固定する広告スタイルです。
最上段からフッターまで、大きな弧を描いてスクロールするこの大技は、読者の視線を掴んで離しません。
さまざまな格闘スタイル
まだまだ、沢山のファイトスタイルがあるのですが、今日はこれぐらで勘弁しておきます。若干、疲労しました。
しかし、広告は本当に面白いものです。僕が個人的に気に入っている広告は、「僕とドラゴン」というアプリの広告です。
初めて見た時から、その色使いに心奪われています。最新のバージョンでは、他社がくっきりとした鮮明な画像を掲載している中、あえてボカしたような滲み加工を施しているのがポイントです。
これを見て、クリックせずにいられる精神力が、僕にはありません。
いや、実に面白い。最高です。
キリがなくなるので、今日はココまでです。
読者のみなさんも、ぜひ広告を楽しんでみてください。きっと新しい発見があるはずです。
どうも、ありがとうございました。
また会いましょう。