ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

2016-02-05から1日間の記事一覧

チルド爺さん

少年は急峻な岩肌を素足で登っていた。背中に担いだ革袋の帯が、少年の細い肩に食いこむ。 中には水がなみなみと貯えられ、少年の歩幅にあわせてタプン、タプンと音をたてる。ひたいから流れる汗を、頭のひと振りでふき飛ばすと、少年はさらに足早となり、ゴ…