ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

誰も批判できない

「いいね!」した友達はまだいません

これは、Facebookのブログパーツを設置しているウェブサイトでよく見かけるセリフなんだ。

まだ誰も「いいね!」していないことを表示しているのだけど、そんなネガティブな情報、わざわざ教える必要があるのかな…。まるで、良いと言ってくれる友達が、ひとりもいないみたいじゃないか。

何年もまえからずっと気になっている。

Facebookは、ユーザーへ「いいね!」を促すねらいがあるのかも知れないけれど、それはあくまでFacebookの都合で、ユーザーが望んでいることじゃない。

そんなふうに、僕らの住む世界では、相手を思いやるココロとか、想像力を働かせて共感する気遣いとか、そんな価値観が、もてはやされているわりに、真逆のことを平気でやっている。

僕がなぜ、そんな、くだらないことに気を病むのかというと、それは年齢のせいなんだ。四十代前半というのは、良くも悪くも中間にいる。

会社では、上も下もよく見えるポジションに居て、誰がどんなことを、どのくらいやっているのか、つぶさに観察することができる。

すると、ずいぶん面倒な作業をしているのに、給料も安く、これじゃ割に合わないな、と思うこともあれば、生産性がまるで皆無なのに、ド肝をぬくような高給取りもいる。

その、あまりのバランスの悪さと不条理に、背筋が寒くなるような居心地の悪さを感じながらも、翻って、自分自身はどうなのかと問えば、厄介な作業は末端へ押しつけて、少しでも甘い汁を吸おうとする、醜悪な本性が滲み出ている。

けっきょく、誰もが、自分がいちばん可愛いのだ。

平等や公平、フェアネスというような、もっともらしい理由を後付けしつつ、自らの利益を最大化しようと画策する悪の組織。

真実、心の底からフェアでありたいなら、社長からアルバイトまで、全員おなじ時給で働けばいい。

言い訳はゆるさないぞ。

人材は、安く買って高く売り、人件費はとことん叩くのが、将来性のある企業なんだ。囚人ではなく看守になって、見張ることで金をせしめるコンサルタント。



異常だと思わない方が狂っている