営利を目的とした幼児のコンテンツ化

僅かな金銭と引き替えに、幼児のプライバシーを切り売りする─。近ごろ、そんな親が、インターネットで急増している。

Googleの画像検索では「子供 ブログ」と検索してみると、モザイクなしの、幼児や小学校低学年の顔写真が山のようにヒットする。

また、ブログのランキングサイトでは、育児、子育て関連のカテゴリーを見ると、一切の躊躇なく、わが子の写真がアップロードされている。そんなブログがゴロゴロしている。

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子供が自分の意思でインターネットへ写真をアップロードするとは考えにくい。これらはすべて親の都合により公開されている。

しかし、たとえ肉親であっても、幼児の、その成長の過程を、なんの同意もなく全世界へ向けて発信することは、果たして許されるのだろうか。


将来のリスク

子供はいずれ大人になる。インターネットへ安易に写真をアップロードしてしまう大人は、そんな事実すら忘れてしまっているようだ。そして、僕がもっとも懸念するのは、異常者への情報提供である。

もしも知らない男性が、あなたの幼児期の情報をすべて知っていたらどうだろう?果てしなくキモく感じないだろうか。いや、キモさ以上に恐怖を感じるハズだ。そして、その情報元を公開したのは、他ならぬ実の母親であり、父親であるとしたら。

それが、過剰な愛情ゆえなら、まだ救いはある。ところが、それが営利目的だったとしたら。あなたの両親が、僅かばかりの広告収入のために、あなたを切り売りしたと知ったらどうだろう。

僕ならば、絶対に許すことができない。

たとえ育ての親であっても、それまでの関係がいかに良好であったとしても、自分のプライベートな情報を、全世界へ晒され、売られた事実は、深い傷となって永遠に刻まれてしまうだろう。

問題点を整理する。

一つ。本人の同意なくネットに写真および動画をアップロードした。

一つ。金銭のためだった。

この二つが、僕の危惧する「営利を目的とした幼児のコンテンツ化」である。

他人の子供の写真を、モザイク無しで勝手に公開したら、なんらかの法で裁かれるだろう。しかし、自分の子供に関しては、明確な定義がないのが実情だ。

他人から勝手に公開されたら、訴えるような行為を自らが行う。その意味するところは、つまり金でしかない。

残念ながら、僕にはそれを止める権利はない。しかし、わが子のプライバシーを売った事実が変わるわけでもない。

それだけは忘れずにいて欲しい。



今日はそんな感じです