ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

なぜ残業が無くならないのか僕が教えてあげよう

こちらの記事を読んで、不覚にも白米を吹いてしまった。 残業についてデータとアンケートをこねくりまわすなんて、あまりにもナンセンス。

「なぜ残業が無くならないのか」なんて、普通のサラリーマンならみんな知っている。


残業が無くならない理由

たとえば社員10人でやってる会社に、新規の仕事を受注して作業量が1.5倍(150%)になったとする。そしたら社員を5人増やせばいい。見通しがそこまで楽観的じゃなければ、補助的に派遣やパートを5人雇えばいい。

ただ、いったん雇ってしまうと仕事量が130%になったとき、2人切るのはカンタンじゃない。同条件で雇った5人のうち、2人切ろうとすると、その2人が抵抗して、残したい3人が辞めたりする。そこで、うまく減らせても、また仕事が増えたとき、新人を雇いなおしてイチから教育しないといけない。

要するに、仕事量に対し手人員を最適化するのは、逆に効率が悪い。

経営者は、そうゆうことでゴタゴタするくらいなら、仕事量が50%増えたら社員ヘ50%分残業させた方がいい。

数字的には、月給20万円の社員(100%)と10万円のパート(50%)を雇うくらいなら、社員に残業代(5万円ほど)やって150%の仕事をさせた方が効率いい。

つまり、民間企業は、仕事が150%なったからって、安易に人を増やせない。役所じゃないから、データだけ見て安定的に仕事を受注できたりしないんだよ。だからアンケートも意味ない。

経営者の立場から、本音を言ったら、残業なくしたら金かかるし面倒くさい。ついでに言うと、残業しない前提で働かれると自分(会社)が困る。仕事が残ってるのに、社員が法令尊守して、みんな帰ったらどうするの?

電通の件にしても、法令尊守してたら一案件に3人くらいついて、人件費100万は、かかるはず。聞いた話じゃ、クライアントが休日だろうが深夜だろうが、回答求めてくるらしいから、3人は絶対いる。

でも、クライアントが電話して、担当者が毎回ちがう人間に変わったらどうなる? 広告業はよくわからないけど、イチから進捗を確認する余裕なんて、ないんじゃないの?

それなら、最初から1人に100万やって24時間営業させた方がいい。

もう、言うまでもないんだけど、残業を無くすのと、人員を増やすのはイコールで、本気で残業無くそうって思うなら、人を多く雇った会社が得するような仕組みにするしかない。