あんなに夢中だったポケモンGOなのに、もう、ぜんぜん起動してないよ。ある日とつぜん、細い糸がプツンと切れるように、興味が失せてしまったんだ。
今日は、僕がなぜポケモンGOに飽きてしまったのか、それはナゼなのか、ふり返ってみよう。
はじめに断っておきたいのは、あくまで僕個人の感想であり、ナイアンテックや任天堂など、運営会社を批判する目的ではないということ。
ただ、あの熱狂が去ってしまって、冷静になった自分を、客観的に分析したいんだ。
あぶない
ポケモンGOはあぶない。だれもが目をそらしてきた真実(不都合な)に、僕はとうとう気づいてしまった。じっさいに僕は2度もケガをしている。1度目は歩道にあった鉢植えに激突してヒザを負傷。2度目は道路の端を歩いていて、溝に足が落ちてしまったんだ。
どちらも軽症ですんだけれど、打ちどころが悪ければ、複雑骨折や前十字靭帯断裂というような重症になった可能性もある。大ケガをしなかったのは、ただ僕の運が良かっただけなんだ。
つまり、レアなポケモンには、周りが見えなくなる、そんな魔力がある。僕はもうあぶない目にあいたくないんだよ。
迷惑
ポケモンGOにおいて、効率よくゲームするには、素早く移動することが重要だよね。しかし、いっぽうで、モンスターボールを投げるには、ある程度の安定も必要なんだ。いったん立ち止まりたい。でも次のポケストップにも進みたい。そのジレンマにハマって、僕はよく歩きながらボールを投げてしまった。ケガをしたのもこれが原因なんだ。
すると、前から歩いて来たおばあちゃんにぶつかったり、自転車と衝突しそうになったり、クルマにひかれそうになったりした。これは、周りに迷惑なのはモチロン、公共のマナーにも反している。
最悪、僕がふらふら車道に出て、クルマにひかれたらどうだろう。僕もあの世行きだけど、相手のドライバーの人生も狂わせてしまう。
僕は、そんなリスクを他人に負わせたくないんだ。
集中が切れる
ポケモンGOの弊害として、電源を入れていれば、GPSの具合でポケモンが出ることがある。つまり、移動しなくても、ポケモンが出てきてしまうんだよ。こうなると、とりあえず電源を入れておく習慣がついてしまう。すると、たとえば勉強中なら、手を止めてボールを投げる、ときどきチェックするなどして集中できない。
また、ランニングのお供にポケモンGOを起動していると、しょっちゅう立ち止まってしまって、運動効果が半減してしまう。
何事も、集中してやるから効果があるんだよ。その集中を阻害するポケモンGOは、害でしかない。
行動がパターン化される
好きな時間に遊べるのが、携帯ゲームの利便性だよね。ところが、ポケモンGOは、場所や時間を拘束されてしまう。移動ルートはポケストップに左右されるし、ミニリュウが欲しければ、水辺に長時間留まらないといけない。
つまりポケモンGOは、自由な移動ゲームと見せかけて、逆に行動パターンを制限する、行動コントロールゲームなんだよ。
なぜ好きな場所へ行けなくなるのか。なにが悲しくて、寒いのに外でゲームしなければならないのか。バカなのか。
コンプできない
イベントや追加要素があるのは、楽しいのだけど、いっぽうで、どんどん追加されると、コレクションとしての楽しみが損なわれる。集まったと思ったら追加されて、これじゃ永久にコンプできない。せめて、基本のポケモンと、追加されたところは区別してほしい。それに、半年間、毎日やってるのに「プテラ」と「ポリゴン」には、一度も遭遇できなかった。バカなのか。
格差を感じる
これは、カイリュウの罪にも繋がるのだけど、ポケモンGOのポケモン達には、スクールカーストのような格差が感じられる。どれも、素敵なポケモンなのに、ジム戦の活躍の度合いによって、役に立たないポケモンが出てくる。
例を上げると切りがないけれど、サワムラーやライチュウ、ルージュラなどは、その存在価値が完全に失われてしまっている。カイロスなんてゴミのよう。なんで、すべてのポケモンにチャンスをあげなかったのだろう。
カイリュウの罪
僕がポケモンGOに別れを告げた─辞めてしまった─理由としては、カイリュウに大きな原因がある。よく考えてほしい。街中のジムはカイリュウで溢れている。世の中には、百種類以上のポケモンがいるのに、どこを見ても、カイリュウ、カイリュウ、またカイリュウ。カイリュウだらけ。まるでカイリュウGOじゃないか。
ひどいところでは、カイリュウを団子のように固めたカイリュウまんじゅうまである。ふざけるな。
お気に入りができない
そして、いちばん残念なのが、カイリュウが君臨しているせいで、お気に入りのポケモンが活躍できないところ。たとえば、僕は「ブーバー」というポケモンが好きなのだけど、ブーバーをいくらトレーニングしても、役に立たない。ブーバーは、一生ブーバーのまま、ブーバーの生涯を終える。そんなの悲しすぎるよ。
ブーバーの姿を見ていると、努力してるのに報われない、落ちぶれた自分の分身に見える。なんで、ブーバーにそんな十字架を背負わせたんだ。ちくしょう。
終わりに
こうして僕は、ポケモンGOをアンインストールしてしまった。ゲームとしては面白かったけれど、続ける意義を感じられなくなってしまったんだ。整理すると
① あぶない
② 迷惑
③ 集中できない
④ 行動が制限される
⑤ 終わりがない
⑥ ポケモンに格差がある
⑦ お気に入りのポケモンを愛せない
こんなところかな……。
これから年末年始、ポケモンGOの話題がいっぱい出てくると思うけど、僕はもうぜんぜん関心がないよ。
今度、ベイビーポケモンや孵化装置のバラまきをするようだけど興味ないな。あんなのは子供だましだ。僕はもう卒業した。手を出さないって決めたんだ。どんなエサにも釣られないよ。
さぁ、次のゲームに進もう。そこからが僕のスタートなんだ。