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散るろぐ

千載具眼の徒を待つ

楽しそうな旅ブログを見ると泣きたくなる

みんなが書いている、旅ブログを読むと、なんとも言えない複雑な気持ちになるよ。

長い距離を移動するときの開放感。僕も行きたいのに、という置いてけぼり感。それから、自由になる時間への羨望。豊かな経済力への嫉妬。

素敵な景色ですね─

美味しそうな料理ですね─

そんなありふれた賛辞のウラには、淀んでドロドロとした、増粘多糖類みたいな感情がこびりついている。


重力に引かれる魂

"地球に住む人々は、魂を重力に引かれて飛ぶことができない。"

クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)


ちょっと大げさになってしまったけど、僕の中にはたしかに、海外へ向けてフライトできない「重力」がある。

それは、歩行が困難な彼女であったり、僕の経済的、時間的な制約であったりと、理由をあげたらキリがない。しかし、一番のハードルは、僕の魂が日本の重力に引かれていることなんだよ。


ひとりでぼーっとする

旅行って、ワクワクする気持ちもあるけど、その反面、どこか気が抜けないというか、気を張ってないと、お財布をとられたりとか、誘拐されたらどうしようとか、いらぬ心配をしてしまう。

お金や時間の制約も、言い訳に過ぎなくて、実際のところ、生活費を除いたら、自由になるお金は月に10万円以上あるわけで、仕事だって、僕がいなけりゃ、他の誰かがするだけだ。

じゃあ、なぜ旅に出ないのかと問えば、なんと言うか、お家が一番落ちつくんだよ。温泉に行ったり、ホテルの良い部屋でくつろぐのも、悪くはないのだけど、自分の部屋で、ひとり、ぼーっとして過ごすのが癒やされる。


安穏とした日常

けっきょくのところ僕は、居心地がよくて、安穏とした日常の重力に、魂が引かれているだけなんだ。

ただ、そんな自分がどうにも嫌になることがある。男のくせに、あまりにも、こぢんまりしているのだもの…。

もっと大胆に、パーっと遊びたい。女の子をたぶらかして、その髪に顔を埋めたい。ホテルのバスルームで、おしっこを顔にかけられて、もうやだぁ、とか言ってみたいんだよ。

朝からなにを言っているんだ、僕は…。

そろそろ仕事に戻ろう。

じゃあ、またね。