散るろぐ

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散歩

左ひざの古傷も癒えたので、裏庭の散歩へ出かけた。いつまでもコタツの中でゴロゴロしてると、カラダに悪いからね。

僕の住んでいる家は、おじいちゃんの代からなので、周りの家に比べると、かなり古い。105歳になるお祖母ちゃんが、25歳のときに建ったのだから、築80年になるのかな。



裏庭に通じる道には、イノシシ防止のゲートがある。

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これは、6年前に、お役所の人が作ってくれた。地面がぬかるんで危なかった道も、そのとき一緒に舗装してくれた。前は、踏み固めただけの砂利道だったから、雨が降るとサワへ向かう水が、川のように流れていた。




家の裏手にまわると、湧き水が出ている

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お風呂や台所は、井戸水ですませてしまうけど、飲んだり、ご飯を炊いたりする水は、ここで汲み置きしている。夏は冷たく感じる湧き水だけど、冬でもなぜか凍ることがない。




イノシシ防止のゲートから、少し登ると、開けた場所に出る。

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真ん中の低い山の稜線が見えるよね。

あれが北東の方角になる。あの先に東京が、そして、渋谷やお台場、レインボウブリッジがある。

ここから、いちばん近いコンビニはセブンイレブンで、徒歩40分(片道)かかる。車なら5分だから、大した不便ではないけれど、雪で路面が凍ったりすると大変だ。

街への道が閉ざされ、空は灰色に曇っている。ここから見える景色は、僕の知る限り、40年まえから何ひとつ変わってはいない。


しばらく立っていると、冷気がからだに纏わりつきはじめた。吐息は白く浮かんで消えていく。

遠くに猫の鳴き声が聞こえる。