散るろぐ

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嫌なら辞めろ?100円商売の功罪

こんちは。チルドです。

タイトルは100円だけどダイソーの話じゃないよ。100円商売ってのは簡単に言うと薄利多売のこと。うちのお祖母ちゃんがそう言ってたんだ。

近ごろ100円商売が蔓延しているよね。とくに外食産業はひどいもんだよ。安売りをして業績アップみたいなペテンをやる経営者が調子に乗っている。


http://www.flickr.com/photos/32553078@N08/15031842609
photo by Loïc Lagarde


飲食の商売ってのは、つまり下のようなビジネスだよ。とてもわかりやすい解説だから引用させてもらった。

例えば東京のオフィス街にあるコーヒーショップ。そこには日中人口3000人と非定住の流動人口3000人に対してコーヒーショップが3軒あり、3軒の差はないとします。つまりフェアシェアは33%です。そうすると1軒当たりのコーヒーショップの潜在人口は2000人おり、そのうちの30%がコーヒーを買うとすれば一日当たり600杯のコーヒーが売れます。一杯300円として一日18万円売れますが、コーヒーショップは地代、従業員といった固定費が大きく豆代は微々たるものですから非常に儲かりやすいビジネスケースと言えます。

http://lite.blogos.com/article/107366/?axis=&p=1

100円商売ってのは、このコーヒーを100円で売ってやろうって魂胆なんだ。一時的にシェアを100%にして1800杯。さらに、安さに惹かれてやってくるお客をとりこんで2000杯売ってやろうって考え。

これはうまくいく。表面上はね。でも水面下では劇的な変化が起きている。

客層の変化

100円で何が変わるかというと、客の質なんだ。従業員の負担がふえるとか、店舗の維持費がふえるとか、細かいことはあるけど、最も大きな変化は客の質が落ちることなんだ。そして客の質が落ちるとさまざまな被害が発生する。

マナーの低下

トイレの落書きから始まる店内の汚染、座席の焼き跡、座席の落書き、食べこぼしのシミ、備品の破損。常識じゃありえない出来事が次々と起こる。

時間つぶしの居座りも普通になる。公園のベンチでペットボトルを飲んでた人たちも100円になったら空調の効いた店内のイスに座りはじめる。

従業員の質の低下

マナーの低下や居座りが常態化してしまうと、今度は従業員の質が落ちていく。客のマナーが悪いと、まともな人たちほど辞めていって、それでも平気な従業員だけが残る。 店が汚れていても平気な人と何も知らない新人だけで回すことになる。

するとマナーの悪い客がさらに集まってくる。類は友を呼ぶって言うけど、悪い従業員はマナーの悪い客をどんどん引き寄せてくる。

無力な労働者

こんなふうに、長い目で見ると100円商売はマイナスにしかならない。短期的に業績を上げるためのトリックなんだよ。だから長期的な考えを持たない経営者は、自分ひとりの帳尻だけ合わせて脱出する。投資家をだまし、従業員の働く場所を破壊してね。

そんなことが往々にしてまかり通ってる。

こうなると労働者は無力だよ。なにも手のうちようがない。そして仕事を通じて積み重ねてきた信用、顧客との信頼関係を破壊され、ゼロからのスタートを余儀なくされる。

それでも会社の方針が嫌なら辞めればいいと言う。300円から100円へ、まったく違う仕事にすり替えたあげく、嫌なら辞めろと言う。

嫌なら辞めろという。

僕にはコポコポと沸き上がる怒りがあるんだよ。僕はその怒りが沸点にならないように、火加減を微調整しながら、静かに薪をくべている。

連中は余裕で逃げ切るだろう。

そして僕には連中を捕まえる、地位もチカラも権力もない。

だけど、もしも連中を捕まえる幸運に恵まれたら、そのときは、僕にできる精一杯の裁きを与えるつもりだ。