ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

少年よ。本当にすまない。

まあ50年近くやってきて、教育に少しでも貢献できたのならうれしいですね。


こんなふうになりたかった。

それがこの記事を読んだ率直な感想だった。そして最後の一文を読んだとき目頭が熱くなった。

僕の仕事に対するスタンスはいつも場当たり的なものだった。僕の20年をふり返ると、それはまるで空腹を満たすために食べるインスタントラーメンのような軽薄さで日々をやり過ごしてきた。

たとえ僕が高卒だったとしても、モノ作りを追求することはいくらでも出来たはずだった。愚直でもひとつのことを続けることは可能だった。

意思さえあれば…。

いつもラクな方に流れてきた結果なんだ。20年の歳月は、すぎてみればあっという間だけど、同時になにかに精通する、なにかを成し遂げるには十分すぎる時間でもあるよね。

僕は何もない少年から、何もないおっさんになってしまった。少年よ。本当にすまない。

九死に一生
燃えるような恋
戦友と呼べる伴侶
ジャンボ宝くじに当選
ビジネスで大成功
愛しい子供
海外赴任
人生を変える出会い
運命の一冊
目に焼きついた景色
衝撃の体験
ヘッドハンティング
無免許で飛行機の操縦
高速トロッコのアドベンチャー
ハムナプトラの冒険
タイムスリップ
豪邸訪問
壮絶な生い立ち
かけがえのない仲間
ずっと友達だが時は経ち
ギャンブルで大儲け
命がけの戦い
決闘
ベガスで億万長者


なにも当たらなかった。運かな。僕が行動しなかったせい?

安く生きるなら大きな墓石を建てた方がよかったんじゃないかな。ときどきそんなふうに思ってしまう。

だけどもう冒険にでかけることは出来そうにないよ。

平凡がいちばん難しい…。そんな言葉にしがみついている。