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散るろぐ

千載具眼の徒を待つ

「報酬以上の仕事をしない者は、仕事並みの報酬しか得られない」に対する違和感

仕事

こんにちは。ちるどです。

今日は、はてなブログから記事をご紹介したいと思います。 僕がいつも購読している「ビジョンミッション成長ブログ」さんを見ていたら、こんな記事がありました。



その中に「カーネギー名言集」という本から次のような引用がされていました。

「報酬以上の仕事をしない者は、仕事並みの報酬しか得られない。

 エルバート・ハバード」

この名言に違和感を持つのは僕だけなのでしょうか?

僕はエルバート・ハバード氏が誰かを知らずカーネギー氏もカーネギーホールを建てた人くらいの認識しかありません。しかし「名言」と言われるほどなので、日本語の翻訳が間違っているとは思えないのです。

このエルバートは考え方として明らかに狂っています。ニュアンスだけをポジティブに捉えると相手の期待以上の仕事をすれば仕事の幅が広がっていくという考え方なのかなと思います。

しかし言葉の流れを追っていくと「○○しない者は○○できない」というように「○○しない者」を批判する構造になっている…。

ゆえに、この言葉は「○○しない者」を貶す意味でとらえるのが自然です。頑張らない奴は貧乏なままだというようなニュアンスです。

それはその通りなのですが、報酬という言葉を使うとまったく別の意味になってします。

報酬とは?

「報酬」とは言うまでもなく労働の対価として支払われる金銭のことです。それを踏まえたうえで元の名言の見方を変えてみます。

・報酬以上の仕事をしない者は、仕事並みの報酬しか得られない。
・報酬以上の仕事をする者は、仕事以上の報酬を得られる。

うえが元の名言で下が逆さにした文です。分かりやすくするために置き換えました。でも意味は全く同じです。

ところで人はいつから報酬以上の仕事をしてくれたら報酬を上乗せして払うようになったのでしょう?

100歩譲って払ったとします。しかし報酬を受取る側が同じ要求をしてきたら大変なことになります。不可抗力で予算をオーバーしたのならまだしも、報酬以上の仕事をしたと主張して過剰に請求してきたら労働と対価の契約そのものが崩壊してしまいます。どこのチンピラの話しなのでしょうね…。

報酬に属性はない

報酬とは両者の合意に立ったうえで、きちんと支払われるべきものです。それ以上でも以下でもなく、そこに余分な解釈を持ち込むと報酬そのものが契約として成立しなくなってしまう。報酬を忘れて過剰なサービスを提供し続けたら経営は破たんしてしまいます。

そう考えて改めて「報酬以上の仕事をしない者は、仕事並みの報酬しか得られない」という言葉を読むと、これが如何に狂っているかご理解頂けるのではないでしょうか。

まさかとは思いますが、報酬以上の仕事をしない者はクズであるというような、貴族と奴隷のライフハックなのでしょうか?

だとしたらそんな本は今すぐに焼き捨てるべきです。


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