ちるろぐ

ここが僕のアナザースカイ

クールな退職のやり方

こんにちは。ライターのチルドです。

みなさんは、今のお仕事に不満はありませんか?

上司がクズすぎる。給料の計算がおかしい。サビ残つづきで心身ともに限界だ…。ずいぶん、お疲れのご様子ですね。

今日は、そんな悩めるみなさんに、とてもクールな退職の方法を、ご紹介したいと思います。


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ノーコンタクト

朝、目が覚めるとカラダが重い。仕事に行くのが苦痛で仕方がない。そんなときはノーコンタクトを使いましょう。ノーコンタクトとは、出勤をあきらめ無断で休み、だれとも連絡をとらない方法です。他者とのあらゆる接触を断って回復を祈りましょう。2〜3日経っても気分が回復しなかったら、そのままフェードアウトします。給料その他の手続きは、本人不在でも粛々と行われます。

エスケープ

ヤバイ…このミス…持ち帰ったら(報告したら)、タダじゃすまない…。当分のあいだ針のむしろだよ…。そんなときこそエスケープです。書きおきを残して華麗に高飛びしましょう。事後処理は誰かがやりますよ。ほとぼりが冷めたら診断書を「勝訴!」の半紙のように掲げて颯爽と舞い戻ります。いつまで経っても冷めなかったら、そのままフェードアウトですね。給料その他の手続きは、本人不在でも粛々と行われます。

オーソドックス

フリーランスや転職など、穏便に退職したいときは退職届を出しましょう。直属の上司にそっと手渡すと吉です。

ネゴシエーション

こんな給料じゃやってられない、なんでアイツより給料が低いんだ…。そんなときは一か八かのネゴシエーションです。ただし、怒りにまかせて突っ走ると、自分でも何を言いたかったのか分からなくなる危険があります。 不満な点を2つに絞って全力交渉しましょう。通らなければ辞めるんや!という覚悟が、想像を絶する幸運を呼び込むかもしれません。

サスペンション

もう、この仕事やる気なくなったなー。どうしよっかなー。ある日とつぜん訪れるモチベーションの喪失。そんなときはサスペンションです。1年後に辞めるかもしれない、という内容の退職願いを提出しましょう。ただのヤル気が無い社員から、苦悩する人間ドラマへと評価を逆転できます。

ディスリスペクト

ちくしょう。こんな上司、こんな会社、辞めてやるぅッ!おっと、その前にディスりましょう。あのとき口に出せなかった思い、言えなかった言葉、いっぱいありますよね…。分かります。さあ、全部出しちゃいましょう。もう辞めるんです。これを言ったらおしまいだという、破滅的なディスリスペクトで華々しく散りましょう。

最後に

もしもあなたが、精神や肉体に、過度な負担を感じているならば、スッパリ辞める勇気も必要です。なに、一人ぐらい消えたって誰も困りゃしませんよ。ちなみに私も上記のプロセスを経て、現在のキャリアを身につけました。

また、クールに去ることは、ときとして人生を逆転する可能性も秘めています。その昔「スピードワゴンはクールに去るぜ」と言い残して姿を消したロバート・E・O・スピードワゴンは、のちに石油王(オイルダラー)となり巨万の富を手に入れました。

人生の成功者ほど、自分の過去の選択を美化して確信的に語りがちです。しかし、そのとき何が正しかったのかは、後から作ったストーリーに過ぎません。

いろいろやったけど、結局、何も残らなかった。
ひとつの事を続けてきたけど、何者にもなれなかった。

いいじゃないですか。

それでもみんな生きています。私だってこうしてネットを楽しんでいる。結局のところ、うまくやる事より、好きにやる事が、何よりも幸せなのです。