読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

散るろぐ

千載具眼の徒を待つ

クリック裁判 誤操作の悲劇

みなさんは、このページをどんな端末で見ているのでしょうか?パソコン、タブレット、まさかガラケーはないでしょうから、ひょっとしてスマホですか?

しかし、スマホは危なくなりましたね。一向に減らない誤クリック対策として、誤クリック処罰法が出来てからはとくに。まさか、意図しないリンクを押すだけで、あんな罰を受けるとは…。

おっと。ここからは文中に過激な表現が含まれています。苦手な方はここまで。ここでそっと、閉じてください。


それでは現場に向かいましょう。

【犯行現場】ボタンの周辺

【主犯】 中指の証言

ホントにわざとじゃないんです。「はてブ」とか「いいね!」のソーシャルボタンがありますよね。そっちを押そうとしたんです。それがスポンサーリンクにくっついてたんです。そりゃ完全にくっついてはいませんでしたよ。でも近くて、細かいタッチは指が震えてしまうじゃないですか。ホントに指がスベっただけなんです。たまたま指が触れちゃったんですよ!や、やめて、ヒーッ

くッ!う、うわぁあッ!ボキッ!

【犯行現場】本文中の中吊り広告

【主犯】 薬指の証言

証言します。私は、本文中に配置されたスクエアタイプのスポンサーリンクをスクロール中に誤クリックしました。ええ。もちろん不注意です。しかし私は、指先に汗をかく体質なのです。身体上のことですから、仕方がありません。故意だなんてとんでもない。無罪です。無罪を主張します。そもそもおかしいくありませんか?たかが誤クリックで、その程度でこんなところに呼び出されるな、ガッ!

う、う、うわぁあ!ヒ、ヒー!

ボキィッ!

【犯行現場】ファーストビュー下段

【主犯】 親指

落ち着いて聞いてくれよ?
信じられないかもしれないけど、画面を開いたらスポンサーリンクに飛んでいたんだ。クリックした意識はまったくないんだ。何も買わずに店を出たらポケットにスポンサーリンクが入っていた。そんな感じだった。わかるだろ?あるだろ?誰にも説明のつか、ガッ!よ、よせ!離してくれぇ!

う、うぁー!あーっ!あー!あー!

バッキィッ!

【犯行現場】スクロール終点の下段

【主犯】 人差し指

あの日は朝から … ターン … ターン … と軽快に画面をスライドしていました … 圧倒的な文字列が … ざぁーと流れて … 綺麗でしたね … そして最終ラインにたどり着いて … バックしようとしました … すると … 指にグリップを … 微かな … 圧を感じました … きゅっと引っかかる指を … 浮かせたその刹那 … ダブルタッピングのリズムで … ぇ!? ガチャン!… !?

ハ、ハサミ!

カシャーン、カシャーン、カシャーン

ザクゥゥッ!

ギャーーーー…



いやー、痛ましいですな。たかが誤クリックでこんな罰を受けるなんて…。正確なデータを集めるため多少の犠牲が必要とはいえ、あまりにもひどい。みなさん、これがクリック裁判の実態ですよ。

スマホの操作はくれぐれも慎重に─

次に裁かれるのは、あなたの指かもしれません─



この物語はフィクションです